研究分担者 |
千賀 裕太郎 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (90142231)
豊田 隆 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (00142836)
澁澤 栄 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (50149465)
細見 正明 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (90132860)
田中 直 NPO法人アジア民間交流ぐるーぷ, 代表(研究職)
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研究概要 |
東南アジアにおけるバイオマス利用社会のシナリオを構築するために,インドネシア,中国,マレーシアについて,バイオマスの生産から利用まで広範な調査活動を行った. 【インドネシア】 ジョクジャカルタの環境NPOデアン・デサ財団(アントン・スジャルウォ代表),インドネシア政府技術普及・移転研究所(BPPT)、パームオイル研究所(PPKS)との協力のもと,未利用バイオマス発生量,物質・エネルギーフローのデータを各地域・産業ごとにまとめデータベースを構築した.インドネシアの未利用資源の可能性についてワークショップ(2005.2.18)を開催し,行政,民間,研究者間の議論を通じ,インドネシアの未利用バイオマス資源利用のイメージを明確化した. 【中国】 バイオマス利用による物質代謝と水質浄化機能とを組み合わせた手法である水面栽培型水生植物利用技術が中国で実施されている.農工融合型物質代謝モデルとして,その有効性を評価するために,地調査を行い,その概要についてまとめた. 【マレーシア】 マレーシアのプトラマレーシア大学との共同研究で,4ha水田の土壌肥沃度とイネ収量の空間的ばらつきを観測し,地理情報学の手法をもちいて短期及び長期の収量維持のための地力管理方法を解明した. 上記の成果と,欧州における農業の環境エネルギー政策論,我が国におけるバイオマス利用技術の現状,バイオマス利用社会の実態解明を通じて,東南アジア地域における適正バイオマス利用社会についてまとめた.
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