研究課題/領域番号 |
15404024
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三浦 孝一 京都大学, 工学研究科, 教授 (40111942)
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研究分担者 |
前 一廣 京都大学, 工学研究科, 教授 (70192325)
河瀬 元明 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60231271)
中川 浩行 京都大学, 工学研究科, 講師 (40263115)
牧 泰輔 京都大学, 工学研究科, 助手 (10293987)
菅原 勝康 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60154457)
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キーワード | オーストラリア / 褐炭 / MTE / 脱水 / 廃水処理 / 微量金属 / 分子力学 |
研究概要 |
9月に海外共同研究者であるPeter Nelson教授、Terry Wall教授、Alan Chaffee講師を日本に招聘し、大阪で褐炭利用に関する研究およびオーストラリアでの採炭地の環境状況に関する情報交換を行った。また第21回ピッツバーグ国際石炭会議(大阪)後に開催された石炭利用に関する日豪ワークショップにて、本プロジェクトを紹介し、他の研究者とも情報交換を行った。日本からは、二宮と牧がオーストラリアに短期間滞在し、情報収集と調査研究を実施した。二宮は、Newcastle大学に5週間滞在し、石炭火力発電プロセス内での揮発性元素の挙動に関する調査研究を実施した。また滞在中にオーストラリアの石炭利用に関する国家プロジェクトであるCCSD(Cooperative Research Centre for Coal in Sustainable Development)を訪問し、褐炭中の灰の挙動について意見交換を行った。牧は、モナッシュ大学に6週間滞在し、酸化改質が褐炭の構造と熱分解挙動に与える影響を結合解離エネルギーの観点から検討と討論を行った。さらに褐炭の効率的な脱水法として注目されているMTE(Mechanical Thermal Expression)法から排出される廃水の調査も実施し、廃水のpHや含有する有機物・無機物の性状と脱水条件との関係に関する情報を待た。有機物量は0.1〜0.6g/Lで、通常の水熱処理よりも低く、主成分としてフェノール類を中心として12成分が含まれていること、無機物はについては、主にナトリウム、カルシウム、マグネシウム、塩素、硫酸がイオンとして存在していることを明らかにした。
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