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2003 年度 実績報告書

ユーラシア大陸のステップにおける大規模農業が草原生態系に与える影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 15405042
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

中村 徹  筑波大学, 農林学系, 教授 (60015881)

研究分担者 田村 憲司  筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (70211373)
荒木 眞之  筑波大学, 農林学系, 助教授 (80193077)
林 一六  筑波大学, 生物科学系, 名誉教授 (80015586)
キーワードウクライナ / ステップ / 大規模農耕地
研究概要

ユーラシア大陸のステップの西端にあるウクライナのステップを調査した。自然植生であるステップはほとんど残存しておらず、肥沃な黒土チェルノーゼムを利用した大規模農耕地が広がっていた。農耕地の周辺には外来樹種を主とした防風林が人工的に造成されていた。自然性の高い草原3カ所を対象に、植生の種組成・地上部バイオマスそれに土壌断面調査を実施した。
植生調査で得られた植生資料をもとに種組成により群落識別した結果、Stipa capillata-Festuca sulcata群落と、Poa angustifolia-Festuca sulcata群落の2群落が織別された。これら2群落はそれぞれ2下位単位を持つ。これらの自然草原の群落は、隣接する大規模農耕地から5メートル離れると組成的にはほぼ農耕地の影響がなくなる。ところが、農耕地周辺に造成された防風林の影響は、20メートル離れてもなお強く残る。
バイオマス調査の結果、Stipa capillataの優占する群落では244.8g・dry/m2、Plantago stepposaの優占する群落では244.8g・dry/m2の地上部現存量があることが判明した。
土壌断面調査は3か所の4断面で行った。A層は黒褐色ないし暗褐色で層厚は20〜45cm、下層(B層)の土色は、暗褐色から明褐色であった。土壌中の有機炭素量は、A層で1.9%〜3.5%、B層で0.1%〜1.8%であった。WRB(世界土壌照合基準)による分類では、上記の性質から、Haplic Chernozemないし、Calcic Chernozemに分類された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村 徹: "巻頭言「沙漠化VS生物多様性」"沙漠研究. 13. 152 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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