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2005 年度 実績報告書

トルコ系民族の伝統薬物に関する比較調査研究(3)

研究課題

研究課題/領域番号 15406003
研究機関京都大学

研究代表者

本多 義昭  京都大学, 薬学研究科, 教授 (00093310)

研究分担者 武田 美雄  徳島大学, 総合科学部, 教授 (70025716)
木内 文之  医薬基盤研究所, 薬用植物資源研究センター, センター長 (60161402)
飯田 彰  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (40202816)
伊藤 美千穂  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (30283592)
林 宏明  岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (50260998)
キーワード国際研究者交流 / ウズベク:カザフ:新彊 / トルコ系民族 / 民間伝承薬物 / フィールドワーク / 成分研究 / 薬用植物 / 生理活性
研究概要

本年度は、ウズベキスタンとカザフスタンにおける現地調査を予定しており、現地研究者との連絡や準備を行ったが、年明け早々に起きたキルギスのクーデター事件の余波で、現地に赴いても、規制が厳しく、調査地域の山岳部、および地方の田舎の地域に外国人が入ることは難しいという状況になっていたため、両国での調査を断念せざるを得なくなった。そこで急遽、中華人民共和国北西部の新彊ウイグル自治区での調査を行うことにした。
新彊ウイグル自治区については、2002年に簡単な予備調査を行っているが、それからわずか3年の間に首都ウルムチだけでも非常に近代化が進み、漢人の割合が増え、大きく変化していた。今回は、2005年9月20日から9月30日の11日間を使い、調査を行った。まず、ウルムチの現地研究協力者と打ち合わせの後、伝統薬物利用が比較的よく残っていると言われる、南部のホータン地区へ行き、伝統薬を用いた治療を行っている民族病院でのインタビュー等を行った。その後、ホータンからカシュガルまでを、陸路で移動した。この地域の人々は、中国領域内ではあるものの、トルコ系民族が中心であり、ウズベキスタンやカザフスタン西部地域のトルコ系民族と非常によく似た風俗を色濃く残していた。生薬や薬用植物の標本を収集したかったが、中国政府の政策で、サンプルを収集しても、それらを日本へ持ち帰る手続きが非常に難しく、現地研究者ですらほとんど無理であるということであったので、断念した。
一方、これまでにウズベキスタンやイランで収集したサンプルについての天然物化学的研究、およびそれらの生物活性試験では、ドラコセファルム属(シソ科)のウズベキスタン産ハーブ、および同属のイラン産ハーブに含まれる成分について詳細な分析ができ、学術論文として発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Bioactive constituents from Dracocephalum subcapitatum (O.Kunize) Lipsky.2005

    • 著者名/発表者名
      Soodabeh Saeidnia, et al.
    • 雑誌名

      Zeitschrift fur Naturforschung 60c

      ページ: 22-24

  • [雑誌論文] Antichagasic activity of komaroviquinone is due to generation of reactive oxygen species catalyzed by Trypanosoma cruzi old yellow enzyme.2005

    • 著者名/発表者名
      Nahoko Uchitama, et al.
    • 雑誌名

      Antimicrobial Agents and Chemotherapy 49(12)

      ページ: 5123-5126

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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