研究課題/領域番号 |
15406006
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
植田 弘師 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00145674)
|
研究分担者 |
井上 誠 (社)日本食品衛生協会, リサーチ・レジデント特別研究員
水野 恭伸 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40311865)
吉田 明 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (70257187)
|
キーワード | 環境ホルモン / 微生物 / 汚染 / 無毒化 / 炭素源 / ライブラリー / 無機培地 |
研究概要 |
環境ホルモンを浄化あるいは無毒化する水中土壌微生物あるいはそれらが分泌する物質の発掘を目的とし、本年度の研究では環境ホルモン汚染土壌の採取とそこからの微生物の分離培養を以下のように行った。 1.環境ホルモン汚染土壌の採取 環境ホルモン汚染が深刻地域として、ノニルフェノール高含有地域として英国の工業地域河川(エアー川)、PCB、DDT高含有地城として米国フロリダ州アポプカ湖周辺を選択し、実際に訪れてそれぞれの複数箇所の河岸及び湖岸において土壌の採取を行うとともに周囲の環境や動植物の様子を撮影し(DVDビデオカメラ、デジタルカメラ)、微生物ライブラリーの情報源とした。また現地で回収した土壌は新鮮なうちに密封、冷却し日本に持ち帰った。 2.微生物の分離培養 日本に持ち帰った土壌より炭素源を環境ホルモン以外に持たない無機培地中で培養し、増殖した菌を更に同じ環境ホルモン含有無機培地で継代し、環境ホルモンを分解し炭素源として利用できる微生物の濃縮を行った。この様な条件で増殖した微生物を平板プレート上で分離培養し、単一コロニーとした。得られた微生物の形質(色、形、寒天溶解性など)の基本データをコンピュータに入力した。さらに、それぞれを培養し増殖した微生物をグリセロールストックとし、サンプリングチューブ及び96穴プレートに分注し凍結状態で保存した。また、菌の顕微鏡画像をデジタル撮影し、得られた菌に関する全てのデータがコンピュータ上で検索できるようなデータベースを作製した。
|