研究課題
基盤研究(B)
タイ王国国立がん研究所のPetcharin博士を主な共同研究者としてこれまでに東北部のナコンパノム地方を対象地区として選び、Population-basedの症例・対照研究のデザインで同意書を得た症例と対照者から血液サンプルと情報を収集した。その結果、寄生虫感染のリスクが確認されたのみならず、新たに飲酒が独立の危険要因であるという新知見を得た。過去と現在の飲酒者のオッズ比は、5,39[95%CI:1.11-26.06]と4.82[95%CI:1.29-18.06]であった。また遺伝子多型の調査結果から、GSTM1欠損者では、寄生虫感染による胆道がんのオッズ比は、18.00[95%CI:3.33-97.40]でGSTM1正常者におけるオッズ比、10.34[95%CI:1.31-81,63]をさらに上げることも判明し、タイ王国の寄生虫感染肝内胆管がんとしては、最大規模の調査の結果を論文発表した。今後、症例・対照研究はさらに例数を増やして確認のための調査を行う計画である。一方、胆道がんの生物学的特性に関しては、肝内胆管がんの細胞株KU100の樹立、肝吸虫より分泌される因子によりNIH-3T3細胞の増殖が促進されること、ムチン遣伝子MUC1の発現は、肝内胆管がんの予後不良を示唆する結果を得て論文発表した。また、胆のうがんに関しての新しい細胞株の樹立や、MUC1遺伝子発現が胆のうがんの悪性度と関連することなども明らかとし論文発表を行った。
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