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2003 年度 実績報告書

熱帯熱マラリア原虫流行地分離株における赤血球結合蛋白質の発現レベルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 15406015
研究種目

基盤研究(B)

研究機関愛媛大学

研究代表者

鳥居 本美  愛媛大学, 医学部, 教授 (20164072)

研究分担者 金子 修  愛媛大学, 医学部, 助手 (50325370)
坪井 敬文  愛媛大学, 無細胞生命科学工学センター, 教授 (00188616)
キーワード感染症 / 熱帯病 / マラリア / 微生物 / 侵入 / 遺伝子 / 寄生虫
研究概要

マラリア流行地において熱帯熱マラリア原虫分離株の赤血球結合蛋白がどのように発現されているかを調査することは、マラリアの感染の分子機序の解明のみならず、ワクチン開発を行う上でも重要な課題である。本研究は、流行地の熱帯熱マラリア患者から採取した分離株を材料として、熱帯熱マラリアの赤血球への侵入に関連することが強く示唆されている赤血球結合蛋白質ファミリー(EBA-175、BAEBL、JESEBL)、網状赤血球結合蛋白質ファミリー(RfRH1、RfRH2a、RfRH2b、RfRH3、RfRH4)およびRhopH1ファミリーの各蛋白質の発現様式をmRNAおよび蛋白質のレベルで解析することを目的として実施している。本年度は、タイ国の熱帯熱マラリア患者分離株を材料として、赤血球結合蛋白質ファミリー、網状赤血球結合蛋白質ファミリーおよびPfRhopH1蛋白質ファミリーについて、患者分離株間で発現様式に差異があるか否かの検討を行った。
熱帯熱マラリア原虫は、タイ国内のマラリア流行地において患者の同意を得た後に採血し、直ちに培養液に浮遊させて培養し、成熟分裂体または遊離メロゾイトを得た。これらの流行地の患者から分離した熱帯熱マラリア原虫の赤血球侵入型原虫からmRNAの抽出を行った。PCRマスターサイクラーを用いて解析した各赤血球結合蛋白の塩基配列を基にPCR用のオリゴヌクレオチドを作成した。熱帯熱マラリア患者株から抽出したmRNAを鋳型として定量的RT-PCR法により患者分離株における各蛋白のmRNAの転写レベルの測定を行っている。また、各赤血球結合蛋白に対する特異抗体を用いたウエスタブロット法および蛍光抗体法によって、患者分離株における各蛋白発現量を測定し、比較検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ling IT, Florens L, Dluzewski AR, Kaneko O, et al.: "The Plasmodium falciparum clag9 gene encodes a rhoptry protein that is transferred to the host erythrocyte upon invasion"Molecular Microbiology. in press. (2004)

  • [文献書誌] Palacpac NMQ, Hiramine Y, Mi-ichi F, Torii M et al.: "Developmental stage-specific triacylglycerol biosynthesis, degradation and trafficking as lipid bodies in Plasmodium falciparum-infected erythrocyte"Journal of Cell Science. in press. (2004)

  • [文献書誌] Preiser P, Renia L, Singh N et al.: "Antibodies against MAEBL ligand domains M1 and M2 inhibit sporozoite development in vitro"Infection and Immunity. in press. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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