研究課題/領域番号 |
15406023
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤盛 啓成 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50238622)
|
研究分担者 |
大内 憲明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
里見 進 東北大学, 病院・教授 (00154120)
土井 秀之 東北大学, 病院・助教授 (90188839)
宮田 剛 東北大学, 病院・講師 (60282076)
関口 悟 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20312580)
|
キーワード | 甲状腺癌 / 放射線被曝晩期効果 / 肺癌 / 糖尿病 |
研究概要 |
16年度経費で17年度の現地検診を実施した。平成18年2月17日から3月22日まで1380名に問診(居住歴、喫煙歴、食生活状況等)、慎重体重血圧測定、頚部触診、エコー、細胞診(約300名)、採血(全員)を実施した。検診対象者は50歳以上の住民で、検診受診者平均年齢は50.8歳であった。エコー・細胞診からは9名に甲状腺癌(0.65%)が疑われ、被爆者は3名であった。詳細な検討解析にはさらに数ヶ月を要する見込みである。さらに、今回は現地病院の協力で糖尿病のスクリーニング検査(HbAlc値)を行った。現地病院に検査を依頼し、その結果がすべては届いていない。手元にある結果では平均年齢54歳でHbAlc6%以上(糖尿病といえる)が検診者の60%以上を占め糖尿病多発が顕著である。広島放影研からの報告(HLA haplotype is associated with diabetes among atomic bomb survivors. Human Immunol. 64,910-916,2003)では、糖尿病に被曝が関与しているとしているが、現時点ではマーシャル諸島住民の被曝と糖尿病発症との関連性は認められない。
|