研究課題
基盤研究(C)
この研究課題では4年間にわたりDedekind圏における情報意味論と関係型プログラミングおよびその基礎となる関係理論の研究を行った。その成果の概要としては、(1)関係の基数理論の端緒を開いた。(2)完備束における単調関数は最小・最大不動点をもつというTarskiの定理(1955年)を、関係理論を駆使してDedekind圏において証明した。(3)量子計算を表す3近傍局所遷移規則をもつ古典的な有限セルオートマトンを、固定境界条件、半固定境界条件、自由境界条件、巡回境界条件について、完全に決定した。(4)Hoareに始まるプログラムの意味としての関係のdemonic合成とdemonic順序についての概念を、Dedekind圏における関係理論から検証した。ことにまとめられる。この研究費補助金により九州大学において恒常的に実施した研究成果の発表、特に、国際的研究集会International Conference on Relational Methods in Computer Science/Applications of Kleene Algebrasでの研究発表に加え、プログラム委員としての役目を果たすことができた。ここに関係者のすべての皆様に謝意を表します。
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Lecture Notes in Computer Science 4136
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Bull. Inform. Cybernet. 38
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Lecture Notes in Computer Science 3699
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