研究課題
本研究は2年間に渡って進めた。最終年度に当たる平成16年度は昨年度の成果に基づいて(1)試作したシナリオ変換システムの有効性の評価とシステムの改善(2)正常シナリオからの例外シナリオと代替シナリオの生成支援手法の研究(3)(2)で得られた手法に基づいたシステムの試作を行った。当初の計画では、シナリオからのUMLモデル生成を目標の一つとしていたが、ソフトウェアの開発現場で、より需要の高い「例外シナリオや代替シナリオの正常シナリオからの生成支援の研究」を進めることとした。研究代表者の大西は研究プロジェクトの管理・推進ならびに昨年度試作したシステムを具体的なシナリオに適用して評価した。評価の結果、明らかになった問題点や改善すべき点を考慮して、手法とシステムの改善を行った。またシナリオからの例外シナリオと代替シナリオの生成支援手法の確立とシステム化に関する研究プロジェクトを進めた。研究分担者の島川は正常シナリオからの、代替シナリオや例外シナリオの生成支援手法の確立を目指し、研究分担者の糸賀は生成支援手法に基づいたシステムを試作した。手法とシステムの有効性を多くの研究者と議論するために、国内の学会主催の研究会やシンポジウム等において、成果を発表すると共に、国際会議での成果発表を通して、国内外の研究者と積極的に議論を進め、議論の結果を研究成果に反映させている。具体的な研究発表については、電子情報通信学会のソフトウェアサイエンス研究会での研究発表が3件、情報処理学会ウィンターワークショップでの研究発表が1件、IEEEコンピューターソサエティ主催の第11回アジア太平洋ソフトウェア工学国際会議(APSEC'04)他での研究発表2件であった。また昨年度確立したビューポイントに基づいたシナリオ変換手法について、その研究成果をまとめ、電子情報通信学会の英語論文誌にフルペーパーとして採録されている。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (6件)
IEICE Transactions on Information and Systems Vol.E87-D, No.4
ページ: 801-810
電子情報通信学会技術 Vol.104, No.432
ページ: 19-24
電子情報通信学会技術報告 Vol.104, No.466
ページ: 13-18
電子情報通信学会技術報告 Vo.104, No.466
Proc.of the 11th Asia-Pacific Software Engineering Conference (APSEC2004)
Proc.International Symposium on Communications and Information Technologies
ページ: 774-778