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2004 年度 実績報告書

P2P(ピアーツーピアー)ネットワークのトラヒック測定とネットワーク構成・制御法

研究課題

研究課題/領域番号 15500032
研究機関東京農工大学

研究代表者

川島 幸之助  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (90345330)

キーワードP2P / ピアーツーピアー / トラヒック / ネットワーク / インターネット / トラヒック制御 / TCP / 統計的推定
研究概要

(1)トラヒック品質の定量的分析
まずTCP通信の特性として、SACK、New Renoの別に通信品質の測定評価を行い、一般には性能が良いとされるSACKの性能が悪くなる場合があることを示した。つぎにTCP通信の性能評価をする上で通信中のRTT(ラウンドトリップタイム)をパッシブに測定することは重要であるが、これまで不可能であった。そこでパッシブ測定によるRTT測定法及び輻輳ウインドウサイズ推定方法も開発し、次項の評価に用いた。
(2)P2P(ピアツーピアー)トラヒックのトラヒック制御法の検討
まず管理サーバの存在しない、ピュア型P2Pファイル交換のWinnyに対しては、ピア間の特定のパケット交換に着目し、検索ネットワークを構築させないようにすることにより,トラヒックの制御を行った。つぎに、ハイブリッド型P2PネットワークのWinMXに対しては、ハイブリッド型の特徴である、必ずサーバにアクセスしてから、オーバレイネットワークを構成するという特性に着目し、それを分断しネットワークを構成させないことにより、トラヒックの制御を行った。それぞれの方式で、ファイル交換が行えない状況になることを、テストベッドにより確認した。
(3)オーバレイネットワークの構成に関する研究
ストリーミングデータの配信方法に関する研究の準備として標記を実施した。Winnyにおいては、ピア間で隣接ピア情報を交換し合ってオーバレイネットワークを維持しているという特徴に着目し、特定のピアの隣接ピアを特定し、構成ネットワークを測定した。また、オーバレイネットワーク構成ピア規模推定法を開発した。ピュア型P2Pネットワークではそれぞれのピアを管理することができず、その構成規模を把握することは不可能であった。測定とコンピュータシミュレーションを組み合わせることにより、その構成規模を推測した。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (9件)

  • [雑誌論文] 各種TCPバージョンの実測によるトラヒック特性評価2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木秀章, 大坐畠智, 萩原洋一, 寺田松昭, 川島幸之助
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 2005年総合大会論文集

      ページ: B-6-79

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ハイブリッド型P2Pアプリケーショントラヒック制御方式の一考察2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤洋, 貫名東, 大坐畠智, 川島幸之助
    • 雑誌名

      情報処理学会 第67回全国大会論文集 3

      ページ: 3-717-3-718

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] A Traffic Identification Method and Evaluations for a Pure P2P Application2005

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Ohzahata, Yoichi Hagiwara, Matsuaki Terada, Konosuke Kawashima
    • 雑誌名

      Proc.of the 2005 Passive and Active Measurement(PAM'05) Workshop, 2005 LNCS 3431

      ページ: 55-68

  • [雑誌論文] サーバの負荷を考慮したSACKの性能の一考察2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木秀章, 大坐畠 智, 萩原 洋一, 寺田 松昭, 川島幸之助
    • 雑誌名

      電子情報通信学会(ネットワークシステム研究会) (印刷中)

  • [雑誌論文] ピュアP2Pネットワーク構成ピア数推定法の一検討2005

    • 著者名/発表者名
      蜂須賀 大紀, 大坐畠 智, 川島幸之助
    • 雑誌名

      電子情報通信学会(ネットワークシステム研究会) (印刷中)

  • [雑誌論文] TCP通信に対するパッシブ測定によるRTT推定法の一考察2005

    • 著者名/発表者名
      大坐畠智, 鈴木 秀章, 萩原 洋一, 寺田 松昭, 川島幸之助
    • 雑誌名

      電子情報通信学会(情報ネットワーク研究会) 104,659

      ページ: 1-5

  • [雑誌論文] ログ解析によるWinnyネットワークの構成ピア数推定法の一検討2005

    • 著者名/発表者名
      蜂須賀大紀, 大坐畠智, 川島幸之助
    • 雑誌名

      日本OR学会2005年春季研究発表会予稿集

      ページ: 266-267

  • [雑誌論文] ピュアP2Pオーバーレイネットワーク構成推定法に関する一考察2004

    • 著者名/発表者名
      大坐畠智, 川島幸之助
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 2004年ソサイエティ大会

      ページ: B-7-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 非対称トラヒックがTCP再送制御に対する影響の測定評価2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木 秀章, 大坐畠 智, 萩原 洋一, 寺田 松昭, 川島幸之助
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 2004年ソサイエティ大会

      ページ: B-6-134

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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