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2003 年度 実績報告書

発信者詐称SPAMメールに起因するサービス不能攻撃への対策

研究課題

研究課題/領域番号 15500039
研究機関岡山大学

研究代表者

山井 成良  岡山大学, 総合情報処理センター, 助教授 (90210319)

研究分担者 岡山 聖彦  岡山大学, 工学部, 助手 (20252588)
宮下 卓也  岡山大学, 総合情報処理センター, 助手 (70304300)
中村 素典  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (30268156)
キーワード電子メール / SPAMメール / サービス不能攻撃 / ネームサーバ
研究概要

本年度は発信者アドレスの詐称に起因する自組織メールサーバへのサービス不能(DoS : Denial of Service)攻撃の影響を軽減するための対策手法として,以下の各課題について研究開発を行った.
1 DoS攻撃の早期検出
当初予定していたDoS攻撃時のネームサーバやメールサーバのアクセスログが十分に収集できなかったため,DoS攻撃を検出してから対策をとる代わりに,DoS攻撃を受ける以前の段階から,通信頻度の多い特定のドメインに対しては専用のメールサーバを用意して負荷分散を図る手法を考案し,同手法の実装を行った.
2 エラーメール処理の負荷分散
通信頻度の比較的低いドメインからのエラーメールを効果的に負荷分散するためのシステムを設計し,特に耐故障性を高めるために多数のネームサーバやメールサーバが存在する環境において,プライマリDNSサーバが中心となって各サーバが協調しながら動作できるように実装を行った.
3 SPAM起因エラーメールの高速処理
分離したエラーメールを高速処理してサーバの負荷を軽減する手法として,エラーメールがほぼ同一の内容になることに着目し,分散協調型SPAMフィルタを応用して過去に受信したエラーメールと同様のものを破棄する手法を考案した.
また,JANOG(Japan Network Operators' Group)の第12回大会におけるパネルセッションで研究代表者がパネリストとして本研究を紹介し,参加者への協力を呼びかけた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 繁田展史: "発信者詐称spamメールに起因するエラーメール集中への対策"岡山大学大学院自然科学研究科博士前期課程修士学位論文. (2004)

  • [文献書誌] 漣 一平: "遅延評価による分散協調型spamフィルタの検出率向上"岡山大学工学部通信ネットワーク工学科特別研究報告書. (2004)

  • [文献書誌] 漣 一平: "遅延評価による分散協調型spamフィルタの検出率向上"情報処理学会研究報告. 2003-DPS・117. 139-144 (2004)

  • [文献書誌] 丸山 伸: "動的に応答が変化するネームサーバー技術のメール配送エージェントへの応用"情報処理学会研究報告. 2003-DSM・32(発表予定). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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