研究課題/領域番号 |
15500042
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
最所 圭三 香川大学, 工学部, 教授 (50170486)
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研究分担者 |
古川 善吾 香川大学, 工学部, 教授 (30190135)
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キーワード | Webサービス / アクセス数制御 / 動的ミラーリング / 並列アクセス / メディアコントロール / ネットワーク管理 / ソフトウェアテスト |
研究概要 |
本年度得られた成果は以下の通りである。 (1)同じデータをもつミラーサーバ上へのアクセス機構の実現 提案機構では、同じサーバに対して同時にアクセス要求があった場合にそれらをミラーサーバに振り分け、巨大なファイルに対しては分割してミラーサーバに振り分けて取得する。ミラーリングされたデータへのアクセス方法を決定するために必要な情報を収集するために、HTTP1.1の機能であるパイプライン処理や範囲指定などの機能を用いた効率的なデータの情報を取得する方法について検討した。 (2)過負荷に強いWebサーバの実現 提案のWebサーバでは、負荷の状況に応じてサービスの受入を拒否することでサーバがダウンすることを防いでいる。サーバの負荷状況を観測する方法につて検討し、そのための基礎実験を行った。その結果、クライアントへの応答時間がサーバのロードアベレージよりもロードアベレージの増加率に影響されることが分かった。 また、提案機構では過負荷になればサービスを受けつけないことによりサーバの安定性を目指しているが、別の選択肢として動的にミラーリングすることによりサーバの負荷を軽減する方法も提案し、実験によりその有効性を確認した。 (3)ビデオデッキ感覚で鑑賞するためのMPEGデータの通信機構の実現 MPEGデータをオンラインで繰り返し鑑賞するためにインクリメンタルキャッシュを用いた通信機構を提案しているが、本年度は前後のシーンへの移動や一時停止を行う際のデータ通信のスケジューリングの設計を行った。 (4)ネットワークシステムのテスト法 UMLを用いたシステムのモデル化、並行プログラムのテスト法などに研究を行った。 そのほか、DHCP環境でのホスト毎のファイアウォールを設定するシステムなどのネットワークの多様化に対応できるネットワーク管理システムの研究も行った。
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