研究分担者 |
山井 成良 岡山大学, 総合情報基盤センター, 助教授 (90210319)
中山 満子 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (30235692)
石橋 勇人 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (70212925)
藤川 和利 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30252729)
安倍 広多 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (40291603)
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研究概要 |
計算機の高機能化やネットワークの高速化に伴い,動画像や音声などのマルチメディア情報をネットワークを介してアクセスし,表示・再生するストリーミングアプリケーションが広く利用されるようになってきた.これらのストリーミングアプリケーションはQoSを保証するため,それぞれ独自のデータフォーマットや伝送プロトコルを採用しており,インターネット上でマルチメディア情報を取り扱うアプリケーションプログラムは数種に限定されているのが実状である.しかし,ネットワーク上に蓄積された膨大なマルチメディア情報の共有を考えた場合,ユーザが利用するクライアントアプリケーションは特定のものに限定されないほうが望ましい. 本研究では,QoS制御可能なファイルシステムを用いたマルチメディア情報の共有手法を提案した.本手法では,データの低品質化を行う場合,ファイルシステムがマルチメディア情報のデータフォーマットに沿ったパディングを行い,見かけ上のデータサイズが変わらないよう補完してクライアントアプリケーションにデータを提供する.これにより,クライアントアプリケーションは,実時間性を保ちながら透過的にサーバ上のマルチメディア情報にアクセスすることが可能となる,また,提案方式の実装を行い,狭帯域ネットワーク経由で利用した場合でも本方式が有効であることを確認した. また,秒あたりのフレーム数(FPS)が映像の主観的品質にどの程度影響を及ぼすかについて,種々の映像を用いて比較実験を行い,いくつかの知見を得た.動きベクトルと映像の主観的品質との関係については今後の課題である.
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