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2005 年度 研究成果報告書概要

分散システムでの時間的振る舞いの予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500053
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機システム・ネットワーク
研究機関早稲田大学

研究代表者

中里 秀則  早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (30329156)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
キーワード実時間処理システム / 分散処理
研究概要

ソフトリアルタイム分散処理システムのためのネットワークの構成として、LAN区間については、EthernetパケットのVLANヘッダにある優先度を使った有限離散値の優先度による優先制御を採用することとし,WAN区間やコンピュータでのスケジューリングにはEDFを用いることを提案した.WAN区間やコンピュータ側でのEDFスケジューリングとの遅延時間配分によって決定される,LAN区間1ホップでの遅延条件と,パケット優先度割り当ての確率分布から,LAN区間で割り当てる優先度を決定するアルゴリズムを提案した.コンピュータ上でのスケジューリングについては,EDFによるスケジューリングでの応答時間について,解析によりその予測方法を求めた.また,WAN区間において、遅延時間制御を行いながら,より効率的にネットワークを活用するアルゴリズムORC-GPSを提案した.ORC-GPSは複数ホップ経路において、EDFやGPSよりもより広いスケジュール可能領域をもつという優れた特徴をもつ,ORC-GPSは基本的にクラスベースのスケジューリングアルゴリズムであり、クラス毎に必要とされる遅延時間を基にクラスおよびそのパラメータを決めることができる,LAN区間での優先度割当による遅延制御には限界があり,ある特定の値からあまり大きく変動しないことから,LAN区間でも優先クラスによる遅延制御は行うが,主としてWAN区間で遅延の制御を行うことになり,そこでORC-GPSを活用する.全体の遅延からLAN部分で想定されるおよその固定量の遅延を差し引き,残部分を基にORC-GPSのパラメータを設定することにより,所定の遅延を実現することができる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 非割込み型EDFスケジューリングにおけるパフォーマンス予測 : 理論と実装2005

    • 著者名/発表者名
      花田真樹, 中里秀則
    • 雑誌名

      情報科学技術レターズ 4

      ページ: 337-340

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Theory and Experimental Results of Non-Preemptive EDF Scheduling Performance2005

    • 著者名/発表者名
      Masaki Hanada, Hidenori Nakazato
    • 雑誌名

      Information Technology Letters vol.4

      ページ: 337-340

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 非割込み型EDFスケジューリングの近似解析2004

    • 著者名/発表者名
      花田真樹, 中里秀則
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文集(A) J87-A

      ページ: 1518-1527

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] An approximation analysis for nonpreemptive EDF scheduling2004

    • 著者名/発表者名
      Masaki HANADA, Hidenori NAKAZATO
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Communications vol.J87-A, No.12

      ページ: 1518-1527

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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