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2005 年度 実績報告書

データ分析を支援するデータベース機能の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500072
研究機関九州大学

研究代表者

古川 哲也  九州大学, 経済学研究院, 教授 (00209165)

研究分担者 宮野 英次  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (10284548)
キーワードデータベース / データ分類 / 分類階層 / 情報検索
研究概要

データの分析は対象となるデータを分類することから始まる。分類は階層的に行われ、木構造の分類階層が構築される。一般にデータは最も細かい分類のいずれか1つに属すことが仮定されるが、東京と大阪の比較を行ったデータを都市レベルで分類するとき、そのデータは東京と大阪の両方に属させるのが適切であり、そのデータは東京に関するデータとしても大阪に関するデータとしても検索結果に含むことができる。しかし、東京に関するデータと大阪に関するデータの共通集合には東京と大阪以外にも分類されているデータが含まれており、東京と大阪のみに関するデータを求める際には、共通集合に含まれているデータから他に分類されているデータを除かなければならない。今年度は、他のデータを調べることなく、共通集合に含まれるデータのみから他には分類されていないことを判別できるようにするためのデータの構成手法を開発した。
データを階層的に分類するときに、複数のクラス(分類されたデータ集合)に属することが適当であるデータは複数のクラスに重複して分類される。前年度に、重複したデータの1つをその親クラスのデータとして代表させることによってデータを検索する際に重複を除く方法を提案しているが、これを拡張し、代表となるデータに代表とはならなかったデータの情報を持たせることで共通集合のデータが他にも分類されているかどうかが判定できる。直感的には、本手法はデータのすべての重複が共通集合を求めるためのデータ集合に含まれているかどうかで判断していると考えることができる。
データ分析のための分類は、知りたい情報を含むデータ1件にたどりつくための検索だけではなく、条件を満たすデータ集合を求めるための検索などを可能とする必要があり、本研究で開発した手法はそのような利用に対して有効なものとなる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Representation for Multiple Classified Data2006

    • 著者名/発表者名
      M.Kuzunishi, T.Furukawa
    • 雑誌名

      Proc.Int'l Conf.on Database and Applications

      ページ: 135-142

  • [雑誌論文] 階層的分類における複数の意味を持つデータの利用2006

    • 著者名/発表者名
      葛西正裕, 古川哲也
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌データベース TOD 30(採録決定)

  • [雑誌論文] Classification Hierarcies for Multiple Semantics Data2005

    • 著者名/発表者名
      M.Kuzunishi, T.Furukawa
    • 雑誌名

      Proc.Int'l Conf.on World Multiconf.on Systemics, Cybernetics and Informatics Vol.3

      ページ: 134-139

  • [雑誌論文] 階層的分類における複数の意味を持つデータの利用2005

    • 著者名/発表者名
      葛西正裕, 古川哲也
    • 雑誌名

      データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム論文集

      ページ: 213-220

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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