研究課題/領域番号 |
15500073
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研究機関 | 九州大学(芸術工学研究院) |
研究代表者 |
藤村 直美 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (40117239)
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研究分担者 |
堀 良彰 九州大学, 芸術工学研究院, 助手 (90264126)
牛尼 剛聡 九州大学, 芸術工学研究院, 助手 (50315157)
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キーワード | モバイル / 情報共有 / 情報検索 / カメラ付き携帯電話 / 現地調査 / 画像情報 / ブロードバンド |
研究概要 |
本研究では、研究者が研究を遂行する上で遭遇・入手するテキストや画像の各種情報を他の多くの研究者と容易に共有できる情報システムを構築することを目的としている。今年度の成果は次の通りである。 (1)当初は文字ベースのチャトシステムを最初に実現する計画であったが、藤村を中心にシステム全体の見直しを行い、まずカメラ付き携帯電話を利用した情報共有システムを構築した。これはカメラ付き携帯電話で撮影した静止画を携帯電話の電子メール機能を使ってサーバに送信すると、電子会議室のフォーラムに相当する場が新しく開設され、以後は携帯電話やパソコンから静止画を題材にして議論を行える仕組みである。これによって例えば現地調査の現場でも携帯電話を使えれば、その場で静止画をアップロードして、詳細な議論を行うことが可能になった。このシステムの使い勝手を現地調査の機会が多い国立科学博物館の主任研究員を中心に試用してもらって検証を始めつつある。 (2)上記で構築したシステムを本格的に運用すると、様々な文字情報と画像情報が蓄積される。それらの情報の中から研究者が必要とする情報を検索するために、主に牛尼が中心になって、目的の情報を従来よりも柔軟にかつ効率よくブラウザから検索するための手法を提案した。 (3)最後に当初の予定になかったが、現地調査などで様々な事象を観測しているときに、動きがある時だけその映像をネットワーク経由で配信し、同時にサーバに記録するシステムを藤村、堀が中心になって開発した。これについては入退室管理に使う応用例を情報処理学会のDSM研究会で報告するが、様々な応用が可能なので、各種の現地調査で観測に活用できる可能性があり、来年度はこの仕組みの可能性を追求することも考えている。
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