保守サービスの履歴を蓄積・再利用することは、新しい商品開発やサービスの生産性の向上に大いに貢献する。しかし、保守サービスの作業履歴を自動的に記録する技術の開発が課題である。 そこで、保守作業者の動作を観測し、これから作業記録を生成する手法を開発する。 本研究で獲得される知識は、保守サービスの手順や段取りを熟知しているベテラン・サービスマンの作業手順・スキルである。 これは、従来の言語で表記されてきた知識とは異なり、以下の点で評価・獲得手法の研究が望まれている物です。 1 研究課題の理由 (1)言語表記が困難である、(2)ベテランあるいはプロの動作そのものを計測し獲得するべきである。 2 15年度研究では、以下の成果が得られた。 (1)複数の加速度センサをサービスマンに見立てた被験者に装着して、サービス作業の基本動作を検出するアルゴリズムを開発し、その有効性を実験で確かめた。 (2)RF-IDを用いた位置測定のモジュールを開発中である。 (3)ウェアラブル・コンピュータを採用して、加速度センサ、RF-IDおよびCCDカメラを装着したサービスマン・作業記録システムの基本開発に着手した。 以上
|