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2005 年度 実績報告書

2足ロボットのスムーズな歩行と省エネルギー化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500102
研究機関東京工業大学

研究代表者

米田 完  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (70221679)

キーワード2足歩行ロボット / 動歩行 / 歩行制御 / ゼロモーメントポイント
研究概要

本研究は、2足歩行を省エネルギーで行うことを目的とし、その基礎となる知見を得るため、理論的および実験的検討を行った。
理論的検討では、歩行ロボットのメカニズムが持つ自励的な運動周期を利用する歩行が、どれだけのエネルギー供給で継続できるかを、足の開き幅と重心高さの関係から導いた。
実験的検討では、2次元平面内の足踏み実験機を製作した。これは、左右に鉛直の空圧シリンダをもち、蹴り出しを行う構造である。本体の傾斜角をジャイロで計測し、シリンダへ空気を送るバルブの開閉タイミングを調整している。これによりメカニズムの自励的運動を減衰させずに継続させることができた。この制御は単純に着地に合わせて蹴り出し用の空気を供給するのでは実現できず、あらかじめ空気をシリンダ内充填しておき、自励的運動によってシリンダにかかる力が減ることによって伸張させる制御法を新たに開発した。
実験におけるアクチュエータ出力は可変であり、正確な値は計測できていない。しかし、出しうる最大の出力が理論計算値の約2倍であり、これを制御で調整して歩行していることを考えると、良好な結果である。実際の値は、質量10kg、一歩0.7秒の定常足踏みで、最大1.9Wの出力であった。
また、着地面の高さ変化に対応させることができた。バルブの開時間を調整することで、空圧アクチュエータの蹴り出し力を増減させ、ロボットの自励運動を安定化するものである。具体的には、タッチセンサとジャイロによって接地点の高さ変化を検出して、それに比例してバルブ開時間を増減する地形対応フィードフォワード制御、歩行周期の左右の差に比例したバルブ開時間調整を行う運動フィードバック制御を開発した。実験では、足の開き幅300mmに対して20mmの着地点高さ変動があっても安定な歩行を続けられることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Straight Legged Walking of a Biped Robot2005

    • 著者名/発表者名
      Ryo Kurazume, Shuntaro Tanaka, Masahiro Yamashita, Tsutomu Hasegawa, Kan Yoneda
    • 雑誌名

      Proc.IROS 2005

      ページ: FAII-2

  • [雑誌論文] 高効率共振型2足歩行に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤裕亮, 米田 完
    • 雑誌名

      日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会 '2005講演論文集

      ページ: 1P2-S-041

  • [雑誌論文] 2足歩行ロボットの膝関節伸展歩容2005

    • 著者名/発表者名
      山下将弘, 倉爪 亮, 米田 完, 長谷川 勉
    • 雑誌名

      日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会 '2005講演論文集

      ページ: 1A1-S-042

  • [雑誌論文] 2足歩行ロボットの膝関節伸展歩容-Knee Torque Indexの最適化-2005

    • 著者名/発表者名
      山下将弘, 倉爪 亮, 米田 完, 長谷川 勉
    • 雑誌名

      第23回日本ロボット学会学術講演会予稿集

      ページ: 1G22

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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