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2005 年度 実績報告書

一様/対数極座標系における動的超解像アルゴリズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500103
研究機関電気通信大学

研究代表者

西 一樹  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00208125)

キーワードブレ補正 / 輝度変調 / LED / 超解像 / 高S / N / 画像復元 / エンコード / デコード
研究概要

高輝度LEDを用いて被写体を照明し、輝度を時間的に広帯域変調させた状態で撮影することによって、被写体の動きや手ブレによりたとえ画像にボケが生じても、ディジタル画像データ上での復調処理により高精細なブレ補正を可能にする方式を提案している。その最大の特徴は、撮像前の光学系でのエンコード処理と撮像後のディジタル画像データに対するデコード処理において、撮影時に生じたブレを撮像後に完全にキャンセルできるようにエンコードおよびデコードのやり方を工夫している点にある。
特に本年度においては、移動ステージにより被写体を高速移動させることで人工的に各種のブレを生じさせた撮像画像に対して、上記ブレ補正方式の有効性を検証する実験を行った。特にブレ量と補正画像のS/Nの関係を調べる実験では、ブレ量が少ない場合は、変調をかけることによる輝度の低下により提案方式の方がむしろ劣るのに対して、ブレ量が多い場合は、広帯域に被写体情報が記録される効果が支配的になり提案方式の優位性を確かめることができた。
さらに上記の発展として、移動被写体を輝度変調下で撮影することにより任意の周波数成分を強調できることに着目して、高S/N・高解像度化を実現する新たな撮像方式を提案した。高S/N化については、被写体の周波数分布の高域側を強調することにより画像の細部において相対的にS/Nの向上を実現し、また高解像度化については、ナイキスト周波数以上の画像情報を選択強調することにより撮像後にビートダウン画像を得ることで超解像を実現している。これらの有効性はカメラ実験により検証した。
以上で本課題を終えることになるが、「動的超解像アルゴリズムの研究」においていくつかの新規アイデアの提案・発展および実験検証を成し得たという点で、当初の目的を概ね達成できたと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 聴覚・視覚系にみる不均一解像度分布の数理的構造2006

    • 著者名/発表者名
      西 一樹
    • 雑誌名

      O Plus E Vol.28, No.3

      ページ: 279-284

  • [雑誌論文] Motion-Blurred Image Restoration based on Intensity Modulation of LED Light2005

    • 著者名/発表者名
      K.Nishi, K.Tsuda
    • 雑誌名

      Proc.SICE Annual Conference 2005

      ページ: 2122-2125

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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