研究課題
基盤研究(C)
1.本研究の成果(1)解像度方向への情報伝搬アルゴリズムの確立連続する2フレームの輝度情報に基づき、窓問題とエイリアス問題を回避可能なオプティカルフロー計算アルゴリズムを開発した。基本的な考え方は、解像度方向へのカルマンフィルタの適用であるが、通常は既知とするパラメータの値も最尤推定の枠組みで同時に決定可能な拡張を加えた。数値評価により、このパラメータ決定機能付カルマンフィルタが正しく動作することを確認した。(2)時間方向への情報伝搬アルゴリズムの確立上記アルゴリズムによって得られる2フレーム間のオプティカルフローに基づき、その信頼性を考慮した時間方向の情報伝搬に基づく対象物体の奥行き計算アルゴリズムを開発した。このアルゴリズムも上述のパラメータ決定機能付カルマンフィルタの具体化に相当するが、その際奥行きを画素ベースで求めるために必要となる奥行き補間手法を新たに提案して組み込んだ。2.今後の研究展開本研究では、輝度値不変性が満たされる場合について検討した。しかし、カメラが固定され、対象物体が運動する場合にはこの性質は満たされないため、輝度値の時間的変化も考慮した手法に拡張する予定である。
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電子情報通信学会総合大会 情報・システムソサイエティ総合大会特別号 ISS-P-59
ページ: 77
映像情報メディア学会メディア工学研究会技術報告 (5月発表予定)
The 2006 IEICE General Conf., Information and System Society Special Issue no.ISS-P-59
The Institute of Image Information and Television Engineering Technical Report (in printing)