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2003 年度 実績報告書

超高騒音下における音声コミュケーションの実現

研究課題

研究課題/領域番号 15500137
研究機関山口大学

研究代表者

内野 英治  山口大学, 理学部, 教授 (30168710)

研究分担者 矢野 和昭  弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 講師 (50259959)
川村 正樹  山口大学, 理学部, 講師 (60314796)
末竹 規哲  山口大学, 理学部, 講師 (80334051)
キーワード高騒音 / 音声コミュニケーション / 骨導音声 / 気導音声 / 音声変換 / コードブック / 双子型SOM / 自己組織化ネットワーク
研究概要

特殊な環境,例えば,船舶のエンジンルームや空港の駐機場などの高騒音下においては,例え特殊なマイクを用いても,マイクから受音する音声の音質が騒音の侵入により著しく劣化し,作業員同士や作業員と指令センターとのスムーズな意思のコミュニケーションが非常に難しい.そこで本研究では,このような例外的高騒音環境下においても,通常の状態と同じような音声コミュニケーションを実現する手法を開発する.本年度の研究実績は以下のとおりである.
1.双子型SOMを用いた音声変換
我々の提案した双子型SOMを用いて,骨導音声(環境騒音の侵入を防ぐために,発話時における話者の顎骨の振動を検知し,それを音に変換する特殊なマイクから受音した音声)のコードブックから気導音声(通常のマイクから受音した音声)のコードブックヘの変換が実現できた.変換された気導音声のコードブックを用いて音声を合成したところ,音質の改善がみられた.
2.コードブックサイズと音質改善度合いの関係
音質の改善度合いは,用いるコードブックの大きさに影響される.コードブックサイズと音質改善度合いについて調べるため,日本語の発話に現れる音素を,すべて含むように構成された100単語の音声を用いて,実験を行った.変換前の骨導音声の量子化歪みの平均が11.1dBであったものが,コードブックサイズ32で6.6dB,サイズ256で5.8dB,サイズ1024で4.4dBまで改善された.
3.今後の課題
双子型SOMのコードブック変換性能を高めること,および,実際の現場,例えば,船舶のエンジンルームで使用される実際の音声を用いて,音質の改善度合いを評価し,実用化へ向けた検討を行う.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Eiji Uchino: "Tone Quality Evaluation of Bone Conduction Voice Converted by Twin Units SOM"Proceedings of Workshop on Self-Organizing Maps -Intelligent Systems and Innovational Computing-. 267-272 (2003)

  • [文献書誌] Eiji Uchino: "Twin Units Self-Organizing Map for Voice Conversion"Electronics Letters. (to appear). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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