15年度の本研究は次のように行った。 年表データに適し、更にサーバー上での取り扱いが容易なXMLデータ構造を検討、試行の上決定した。そのXML化したデータを、西暦、カテゴリ、自由語で検索ができるデータ検索と西暦の昇順、降順で並べ替えられるソートを可能とするサーバーをWindows2000上で動くIIS、ASP及びJScriptを用いて構築した。このサーバーではデータを自由に閲覧、ダウンロードできる形になっている。 次いでパーソナルコンピュータ上での年表表示ソフトの改良を行った。既に三つのカテゴリの年表が並列表示可能で、表示中に動的にそのカテゴリを変更することができるソフトを作成していたが、これに改良を加え、サーバーからダウンロードされたファイルを直接利用できる機能、CSVファイルから定義されたXML形式データに変換するためのデータ作成機能を付加した。これにより、手間のかからないデータの流通、再利用を可能とした。このソフトをサーバー上に置き、公開した。 以上のサーバー構築、ソフトの改良を加えた後、現在、利用できるデータの充実を図っている。年表データとしては日本の全都道府県の歴史のデータを作成、XML化して共用できるようにした。また、サーバーを総合的な歴史資料交換のサーバーとして再構成し、久保田城下町絵図、大坂絵図の電子化した画像、久保田藩歴代藩主年表、江戸時代の大坂の町名、橋の解説の文字データ、秋田八橋人形の3D画像(QuickTime3D)を用意し、閲覧可能とした。 このサーバーは現在http://bonden.is.akita-u.ac.jp/rekishi/で公開している。
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