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2003 年度 実績報告書

コンピュータ歴史博物館のための歴史資料データベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 15500156
研究機関東京農工大学

研究代表者

野瀬 隆  東京農工大学, 工学部, 助手 (30262231)

研究分担者 乾 伸雄  東京農工大学, 工学部, 助手 (20236384)
並木 美太郎  東京農工大学, 工学部, 助教授 (10208077)
小谷 善行  東京農工大学, 工学部, 教授 (20111627)
キーワード博物館 / コンピュータ / タイガー計算器 / コンピュータの歴史 / データベース
研究概要

本研究者らは、東京農工大学名誉教授西村恕彦による計算機コレクションを管理してきた。それらは日本における最初期(1950年代後半から1970年代前半)の国産コンピュータのほとんどを網羅する、計算機コレクションである。このコレクションを母体とするコンピュータ歴史博物館のための歴史資料データベースの作成として、平成15年度に次のことを行った。
(1)タイガー計算器について
今年度の成果として、特筆するべきはタイガー計算器に関する技術史資料としての情報を得たことである。
a.タイガー計算器のコレクション210台の実機を点検した結果、タイガー計算器の最初期の普及号以外の全機種(基本型、特装型、連乗式特装型、連乗式20号、特装型ニホ、十進式基本型、時間計算器、H68-20、H68-21、電動式)の存在を確認し、その計算機としての性能をまとめた。
b.平成15年現在、修理できる工具を持ち、自身で修理できる身体能力を維持している方が少なくとも1名存命していることがわかり、その修理の様子、詳細をビデオに撮影することに成功した。
c.タイガー計算器の外形上の図面をえることを目標に、上下左右前後方向からほぼ正確に撮影した。
d.タイガー計算器の使い方、操作音などを記録に残すためにビデオを作成した。
(2)データベース化とコレクションの保存について
博物館などにおける資料保存の方法および、産業遺産の公開状況などの調査の上、次に述べるような電子化作業を通して、必要となるデータベースの容量、複雑さの度合いなどの見積もりを得た。また、コレクションの物理的な劣化の進行を妨げるためにbで述べる改善方法を行った。
a.一覧表の作成及び電子化
ハードウェア物品1059種類については、表形式の覧表を作成し、そのうち473種類についてディジタルカメラにより上下左右前後、斜め上方からの全体像および部分的な接写などを撮影した(全4070枚)。マニュアルなどの冊子については、特に紙質の悪い資料51部を優先的にマイクロフイルム化し、TIFFファイルへの電子化を行った。また1960代初頭の初期のコンピュータ環境を撮影したフィルムもコレクションに含まれる。一覧表を作成し電子化した。
b.保存方法の改善
特に重要なコレクションの保存用の箱を中性紙製の箱に切り替えた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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