研究課題/領域番号 |
15500161
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研究機関 | 帝塚山大学 |
研究代表者 |
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (80224749)
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研究分担者 |
上原 邦彦 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (10232779)
日置 慎治 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (70238252)
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キーワード | 過去帳 / 江戸時代 / 人口 / データベース / インターネット / 死亡 / 寺院 / 18・19世紀 |
研究概要 |
寺院「過去帳」は、18・19世紀の人口現象を復原するうえで、「宗門改帳」と並ぶ基礎的史料である。本研究では、「過去帳」から民衆の死亡構造をあらわす人口学的指標を計算するシステムを構築して、インターネットを通じて研究者間で共有できる研究環境の整備を目的としている。 本研究で構築作業を進めている「江戸時代における人口分析システム(DANJURO ver.3.0)」は、「過去帳」分析システムのほかに、既開発の「宗門改帳」分析システム、古文書文字の認識、関連サイトへのリンクから構成されている。「過去帳」分析システムは、「過去帳」データベース、「過去帳」分析プログラム、検索利用マニュアルから構成されている。インターネットを通じて試験的に公開を始め、モニターから聴取した意見をシステム改善にフィードバックしている。本システムのURLは、http://kawaguchi.tezukayama-u.ac.jpである。 平成16年度には、武蔵国多摩郡下の6ヵ寺(宗禅寺、禅福寺、宗建寺、源正寺、開光院、梅堂寺)の「過去帳」に記録されている約12,000人の死者に関する情報を「過去帳」データベースに登録した。本データベースのデータ項目は、寺院所在地、寺院名、宗教・宗派、史料名、死亡年(西暦)、死亡年月日(旧暦)、死亡年月日(新暦)、戒名、性別、小字名、俗名、死亡年齢、死因、死亡地である。 「過去帳」分析プログラムとして、以下11項目の人口学的指標を利用者側コンピュータにグラフ表示させるプログラムを開発した。(1)男女別死亡数、(2)死亡性比、(3)死亡年齢と戒名の位号、(4)月別男女別死亡数、(5)月別死亡性比、(6)月別年齢階層別死亡数、(7)月別年齢階層別死亡性比、(8)季節別男女別死亡数、(9)季節別死亡性比、(10)季節別年齢階層別死亡数、(11)季節別年齢階層別死亡性比。
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