研究概要 |
このデータは我々の以前の脳イメージング研究(Pillips & Niki,2002;2003)において確立された、関連的複雑性の"Index Length"計測によって再分析されたものである。我々の以前の結果と矛盾の無い、高い関連的複雑性と低い関連的複雑性の保持による上前頭葉の活動の増加を分析は立証した。しかし、学習したペアと新しいペアでは結果の差違が大きいことに我々は気が付いた。同時に我々は上側頭回と中側頭回における長期学習効果の影響も見つけた、このことは関連する断片が長期記憶へと移行することを示唆している。これらの結果は、明白な複合体(つまりタスクによって指定された複合体)よりむしろ関連のある複合体(すなわち被験者に理解された複合体)に上前頭葉は敏感であり効果的に反応することを意味する。熟練した被験者は関連的複雑性をタスクの要素を関連づけることで軽減した。したがって、これらの結果から被験者に熟練のレベルを直接テストする方法を試してみるべきであることがわかる。この研究報告は国際雑誌(Human Brain Mapping)に発表され、現在は審査中である。 Additional references : Phillips, S., & Niki, K.(2003). Increased bilateral occipitoparietal activity for retention of binary versus unary indexed lists in pair recognition. NeuroImage, 20(2),1226-1235. Phillips, S., & Niki, K.(2002). Separating relational from item load effects in paired recognition : Temporoparietal and middle frontal gyral activity with increased associates, but not items during encoding and retention. NeuroImage,17(2),1031-1055.
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