研究概要 |
課題別に実績を述べる. (1)ノンパラメトリック性能評価法 平成15年度に開発した,「レギュレータ等価型入力を持つ待ち行列システム」の仮待ち時間評価手法を待ち行列ネットワークに適用できるように拡張した.成果は電子情報通信学会の情報ネットワーク研究会で発表するとともに,学術論文誌に論文を投稿中である.さらに,本成果を用いて,IntServ型ネットワークとDiffServ型ネットワークのEnd-to-End遅延品質を理論的ならびに数値的に比較し,DiffServ型ネットワークの優位性を証明した.この成果も,電子情報通信学会の情報ネットワーク研究会で発表済みであり,現在,国際会議ならびに学術論文誌に投稿中である. (2)トラヒック交流推定法 平成15年度に開発したトラヒック交流推定法の精度を,標準的なトラヒック交流推定法と比較し,VPN交流トラヒック推定などのケースにおいて,前者が後者より精度的に優位であることを示した.さらに,この前者の推定法の数学的な背景を詳細に分析し,精度の優位性の理由を明確にした.成果は,国際会議ならびに学術論文誌に投稿中である. (3)VoIPアドミッションコントロールの提案 平成15年度に開発したVoIPアドミッションコントロールを複数呼種の場合に拡張した.成果は平成17年度の国際会議(ICC2005)で発表予定であり,さらに学術論文誌に投稿中である. さらに平成15年度の成果(極値理論を利用した要求帯域推定法,プローブパケットを用いたボトルネックリンク検出技術)の多くが,学術論文誌および国際会議に採択され,平成16年度に掲載された(論文誌掲載4件,掲載予定1件,国際会議発表1件,発表予定2件)
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