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2004 年度 実績報告書

多変量解析の変数選択問題における新たな展開

研究課題

研究課題/領域番号 15500182
研究機関東京工業大学

研究代表者

宮川 雅巳  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (90157595)

研究分担者 矢島 安敏  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (80231645)
キーワード多重共線性 / MTS / PLS法 / 操作変数法 / 誤判別法
研究概要

多変量解析における変数選択は古くて新しい問題である。古典的には回帰分析における説明変数の選択問題がある。これは主に回帰モデルの予測精度という観点から考察され、様々な変数選択基準が適用され実用に供されている。近年の計測技術、ITの発展により、超大量のデータが採取されるようになった。
本研究では、まず近年開発され実用に供されている非対称的判別での変数選択問題を、主に将来の個体における実際の誤判別率から考察し、そこでの変数選択基準を示した。次に、回帰分析において説明変数の数が標本数より多いときに、ケモメトリックスの分野などで多用されている部分的最小2乗法の縮小性について理論的に検討した。統計的因果推論においては、反応変数が直接観測されないときに、反応変数から影響を受ける代用特性を観測することで、処理変数から反応変数への因果的効果を識別するための十分条件を与えた。
一方、サポートベクトルマシンにおける変数選択についても新解法を開発し、多くの実データに適用し、その有効性を検証できた。すなわち効果的に変数選択を行うことで、最適化問題の規模が小さくなり、これまで解析が困難であった超大量データへの対応が可能になることが明らかになった。また、非対称的判別問題についても、カーネル関数を用いた新たな解析モデルを提案し、非線形な構造を持つ現象に対しても判別効率を高めることに成功した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] On Estimable Effects and Aliasing Patterns in Shainin's Variable Search2004

    • 著者名/発表者名
      Cai, Z., Miyakawa, M., Kuroki, M.
    • 雑誌名

      J.Japanese Society for Quality Control 34・4

      ページ: 407-418

  • [雑誌論文] 群間に共通な線形傾向を仮定したクラスタリング法とその応用2004

    • 著者名/発表者名
      黒木学, 平田大, 宮川雅巳
    • 雑誌名

      計算機統計学 16・2

  • [雑誌論文] Graphical Identifiability Criteria for Total Effects in Studies with An Observed Response Variable2004

    • 著者名/発表者名
      Kuroki, M., Miyakawa, M.
    • 雑誌名

      Behaviormetrika 31・1

      ページ: 13-28

  • [雑誌論文] Failure Amplification Method : An Information Maximization Approach to Categorical Response Optimization2004

    • 著者名/発表者名
      Miyakawa, M.
    • 雑誌名

      Technometrics 46・1

      ページ: 16-19

  • [雑誌論文] SVMを使った非線形判別における属性抽出法2004

    • 著者名/発表者名
      矢島安敏, 阿部哲朗
    • 雑誌名

      日本応用数理学会論文誌 14

      ページ: 39-57

  • [雑誌論文] Linear Programming Approaches for Multicategory Support Vector Machines2004

    • 著者名/発表者名
      Yajima, Yasutoshi
    • 雑誌名

      European Journal of Operational Research 162

      ページ: 514-531

  • [図書] 統計的因果推論-回帰分析の新しい枠組み-2004

    • 著者名/発表者名
      宮川 雅巳
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      朝倉書店
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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