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2003 年度 実績報告書

Between ICA and SEM

研究課題

研究課題/領域番号 15500185
研究機関大阪大学

研究代表者

狩野 裕  大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助教授 (20201436)

研究分担者 原田 章  甲子園大学, 人間文化学部, 講師 (10263336)
平井 啓  大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助手 (70294014)
三浦 麻子  大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 助手 (30273569)
村田 昇  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (60242038)
島田 貴仁  警視庁科学警察研究所, 犯罪行動科学部, 研究員 (20356215)
キーワード非正規性 / 高次キュムラント / 因果推論 / 同値モデル / 飽和モデル / モデルの適合度
研究概要

ICAは工学の分野で発展してきた.したがって,質問紙調査に代表される典型的な多変量観察データへの応用事例はほとんどない.実際,そのようなデータへICAをナイーブに適用しただけでは,解釈可能で有益な分析結果は得られない.一方,社会科学データの多変量解析において近年もっとも注目をあびている手法は構造方程式モデリング(SEM)である.SEMは,因果仮説から導かれる観測変数の1次と2次のモーメントの構造を推定することで因果仮説の検証を行う.古典的な多変量解析と比して仮説の検証に重きをおく.SEMにおいては低次のモーメントしか利用しないため,モデルの識別性や同値モデル,非正規分布に対する推測など様々な問題が指摘されている.以上のモティベーションの下で,本研究は,ICAとSEMの両手法を合体させて新しい方法論を確立することを目的とした.
今年度の具体的研究成果は以下のとおりであった:
1.ICAに検証的な方法論を導入し,新しい推定方法を提案し,IMPS2003(イタリア)と日本行動計量学会大会(名城大学)で発表した.
2.非正規SEMのフレームワークを新たに提示し統計的因果推論問題へ応用した.研究成果は,日本統計学会大会(名城大学)と国際会議「Science of Modeling」(横浜)において発表した.
3.次年度開催予定の国際会議について海外協力者と具体的なプログラム等につき検討した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 狩野 裕: "構造方程式モデリングは,因子分析,分散分析,パス解析のすべてにとって代わるのか?"行動計量学. Vol.29,No.3. 1138-1159 (2003)

  • [文献書誌] Kano, Y., Azuma, Y.: "Use of SEM programs to precisely measure scale reliability"New Developments in Psychometrics (Yanai, H. et al., Eds.). 141-148 (2003)

  • [文献書誌] Shimizu, S., Kano, Y.: "Examination of independence in independent component analysis"New Developments in Psychometrics (Yanai, H. et al., Eds.). 665-672 (2003)

  • [文献書誌] Hyvarinen, A., Kano, Y.: "Independent component analysis for non-normal factor analysis"New Developments in Psychometrics (Yanai, H. et al., Eds.). 649-656 (2003)

  • [文献書誌] Kano, Y., et al.: "Factor rotation and ICA"Proceedings of the 4th International Symposium on ICA and BSS. 101-105 (2003)

  • [文献書誌] Kano, S., Shimizu, S.: "Causal inference using nonnormality"Proceedings of the International Symposium on Science of modeling. 261-270 (2003)

  • [文献書誌] Yanai, H. et al.: "New Developments in Psychometrics"Springer. 702 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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