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2003 年度 実績報告書

視覚-触覚の相互補間における脳高次機能解明のための心理学実験

研究課題

研究課題/領域番号 15500209
研究機関電気通信大学

研究代表者

樫森 与志喜  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (70233707)

研究分担者 神原 武志  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90017442)
キーワード脳高次機能 / 視覚 / 触覚 / 心理学実験 / 触覚シミュレータ / ニューラルモデル
研究概要

本研究の目的は、触覚シミュレータと立体視システムを用いて、視覚と触覚の相互補間機能を探る心理学実験を計画し、その補間機能の神経機能を明らかにすることである。
本年度は下記の2テーマを中心に研究した。
1.心理学実験を行うための仮想空間の構築
仮想空間を構築するためには、コンピュータ画面上に置かれたあるいは動く物体群の三次元的構造と空間的配置の構築、立体視システムによる仮想空間の構築、被験者の視覚とは独立な触覚による物体群の認識という異なる体系をつなぐインターフェースを含めた統合システムを作る必要がある。本年度は、この統合システムの作成を行い、いくつかの図形からなる簡単な空間から建物や道路上を歩いている人々を立体的に表すような複雑な状況まで、あらゆる状況の視覚-触覚空間をつくることができるようになった。これにより、心理学実験に用いる視覚-触覚体験を実現する仮想空間の準備ができた。
2.脳高次機能解明のためのニューラルネットワークモデルの作成
我々は、視覚、聴覚、電気感覚の様々な動物の感覚情報処理のモデルを作成し、それらの情報処理の神経機構を明らかにした。また、面フクロウの音源定位の研究では、視覚と聴覚の視蓋での統合機構を研究するためのモデルを提案し、視覚-触覚の感覚情報の相互作用を研究するモデルの基礎を作った。
次年度は、1によりいろいろな心理学実験を行い、そのデータをもとに、2のモデル研究に反映させて、視覚-触覚の高次機能解明を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kazuhisa Fujita: "A role of burst firings in encoding of spatiotemporal-varying stimulus"Proc.of IPCAT. 1. 55-69 (2003)

  • [文献書誌] Nobuyuki Suzuki: "A neural model of predictive recognition in form pathway of visual cortex"Proc.of IPCAT. 1. 105-122 (2003)

  • [文献書誌] Eigo Kamata: "A neural machanism for detecting the distance of a selected target by modulating the FM sweep rate of biosonar in echolocation of bat"Proc.of IPCAT. 1. 139-154 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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