• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

運動神経軸索ガイダンス異常を示す変異マウスの原因遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 15500227
研究機関筑波大学

研究代表者

桝 和子  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50344883)

研究分担者 桝 正幸  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20243032)
キーワード軸索ガイダンス / 運動神経 / マウス
研究概要

遺伝的に特定の運動神経枝が欠損することが原因で、支配筋に神経原性の筋萎縮がおこる変異マウスを用い、その原因遺伝子を同定し、機能解析をすることによって、運動神経軸索ガイダンスの仕組みを分子レベルで明らかにすることを目的としている。
これまでに行った連鎖解析によって特定した約2Mbpに渡る原因遺伝子座の候補領域内には、データベース検索により約20個の転写産物(transcripts)の存在が予想された。本年度は以下の3つの方法により研究を進めた。まず前年度に引き続き、変異マウスと2系統の正常マウス(C57BL/6、129/sv)を用い、候補領域内に予想されるエクソンとその周辺の塩基配列の比較を行った。これまでに比較したエクソン合計197について、エクソン内で1塩基置換が57か所、1〜数塩基の欠失が3か所、イントロン内で1塩基置換が155カ所、1〜数塩基の欠失あるいは挿入が16か所確認された。次に、平行して、マイクロサテライトマーカーの種類を大幅に増やし、さらに多検体を用いた連鎖解析を行った。その結果、候補領域がさらに狭まり、およそ1.2Mbpとなった。
さらに、表現型の詳細な解析を行うため、変異マウスにおいても運動神経特異的にEGFPを発現するトランスジェニックマウスを作成し、7ラインを得た。EGFPの発現パターンはどのラインでも一致しており、トランスジーンの挿入場所による影響はほとんどないと考えられた。今後、エクソン及びその周辺に関して塩基配列の比較を行うと共に、表現型並びに遺伝子発現の詳細について比較検討し、原因候補遺伝子を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Identification and differential expression of multiple isoforms of mouse Ccd1 (Coiled-coil-DIX1), a positive regulator of Wnt signaling.2005

    • 著者名/発表者名
      Shiomi K et al.
    • 雑誌名

      Molecular Brain Research (in press)

  • [雑誌論文] Conversion of biliary system to pancreatic tissue in Hes1-deficient mice.2004

    • 著者名/発表者名
      Sumazaki R et al.
    • 雑誌名

      Nature Genetics 36

      ページ: 83-87

  • [雑誌論文] 新規のヘパラン硫酸エンドスルファターゼによる細胞間シグナルの調節2004

    • 著者名/発表者名
      桝正幸, 桝和子
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49・15

      ページ: 2376-2383

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi