研究課題/領域番号 |
15500242
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
千葉 進 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (30167514)
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研究分担者 |
野中 道夫 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50363685)
今井 富裕 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40231162)
杉山 敏郎 北海道大学, 医学部, 助教授 (00196768)
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キーワード | ギランバレー症候群 / ヘリコバクターピロリ / 抗VacA抗体 / Na^+-K^+ ATPaseαsubunit / ミエリンPO蛋白 |
研究概要 |
1 方法:脱髄型ギランバレー症候群(GBS)患者4名の胃粘膜からH.pyloriを分離・培養し、PCRにてVacAの遺伝子配列と対応するアミノ酸配列を決定した。検出したVacAの遺伝子配列に、従来の報告と異なる明らかな変異は認められなかったが、相同性検索の結果、signal sequenceの下流域に、Na^+-K^+ ATPaseαsubunit、さらにミエリンPO蛋白に部分的相同性をもつ配列が存在することを明らかにし得た。Na^+-K^+ ATPaseαsubunitおよびミエリンPO蛋白のアミノ酸配列で、VacAと部分的分子相同性を示す以下の3種類のオリゴペプチドを合成した(太字、下線が相同性を示すアミノ酸)。 (1)Na^+-K^+ ATPaseαsubunit ; AFFSTNCVEGTARGIIVYTGDRT(23mer) (2)Na^+-K^+ ATPaseαsubunit ; AFFTTVIIPAIVGGIATGTAVGT(23mer) (3)ミエリンPO蛋白;DVKNPPDIVGKTSQVTLYVF(20mer) これらオリゴペプチドと、既に抗VacAを有することが確認された脱髄型GBS患者髄液を用いてドットブロット法により、抗VacA抗体とオリゴペプチドとの反応性を検討した。 2 結果および結論:5名の抗VacA抗体陽性患者の髄液での検討では陽性所見はえられなかった。したがってドットブロット法では抗VacA抗体の標的エピトープがNa^+-K^+ ATPaseαsubunitおよびミエリンPO蛋白の一部であることは証明し得なかった。しかし、方法の問題点も含め、標的分子の同定には今後なお検討を要するものと思われた。
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