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2003 年度 実績報告書

神経細胞特異的受容体様膜蛋白質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15500252
研究機関東北大学

研究代表者

東郷 暁  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40282123)

キーワードDNER / BSRP / ノックアウトマウス
研究概要

申請者はシグナルシークエンストラツブ法を用いて、脳で特異的に発現している新規受容体様膜蛋自質(BSRPsおよびDNER)を単離した。これら両分子の特徴として、細胞外ドメインには蛋白-蛋白間相互作用に寄与するドメインの繰り返しが存在し、短い細胞内領域にはリン酸化の可能性があるチロシン残基が存在する。この構造的特徴から受容体としての機能が示唆されるが、機能に関しては不明である。本研究では新規受容体様膜蛋白質であるBSRPsとDNERの情報伝達の分子機序を明らかにする。そのためにBSRPsおよびDNERのノックアウトマウスを作成し解析を行う。平成15年度の研究は当初計画通りに進行し、以下のような結果が得られた。
◆BSRPs
1.脳内分布の解析
組織由来のmRNAを用いたNorthern解析では、3種のBSRPs(A, BおよびC)の中枢特異的発現が明らかになっている。次に、in situ hybridization法でこれらの分子の脳内での発現パターンを明らかにした。
BSRP-Aは大脳皮質、海馬の錐体細胞、小脳のプルキンエ細胞に発現が見られた。
BSRP-Bは大脳皮質、海馬の錐体細胞、小脳、上丘、嗅球に発現が見られた。
BSRP-Cは海馬、線状体、嗅球に発現が見られた。
2.シングルノックアウトマウスの解析とダブル、トリプルノツクアウトマウスの作製
申講者は3種中2種(AおよびC)の遺伝子に対するシングルノックアウトマウスを作成した。発生過程においては胎生致死などの顕著な表現型や中枢神経の組織学的構築の異常や行動学的異常などは見られていない。交配によりAとCのダブルノックアウトマウスを作成し、現在解析中である。
◆DNER
1.脳内分布の解析
Adultの組織由来のmRNAを用いたNorthern解析では、DNERの中枢特異的発現が明らかになっている。in situ hybridization法でこの分子は小脳のブルキンエ細胞に発現が見られた。
2,ノックアウトマウスの解析
申請者はDNERのノックアウトマウスを作成した。rotarodによる行動解析により、ノックアウトマウスは運動協調性が損なわれていることが明かとなった。また解剖学的にはノックアウトマウスの小脳には層構造の変異が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Tohgo: "The stability of the G protein-coupled receptor-beta-arrestin interaction determines the mechanism and functional consequence of ERK activation"Journal of Biochemical Chemistry. 278・8. 6258-6267 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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