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2004 年度 実績報告書

一次求心性Aβ線維のイオンチャネル発現異常が神経障害性疼痛発生に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 15500255
研究機関金沢大学

研究代表者

横山 茂  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00210633)

研究分担者 池田 和夫  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60231130)
東田 陽博  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30093066)
キーワード膜電位依存性カリウムチャネル / Kv1.1 / Kv1.2
研究概要

ラット膜電位依存性カリウムチャネル(Kv1.1とKv1.2)のアミノ末端に対する抗体を作製し、坐骨神経を切断後の腰部脊髄後根神経節(L4およびL5)および脊髄後角おける発現変化を調べた。
その結果、正常時には50%以上はニューロフィラメント(RT97)と同時陽性として観察されるニユーロンの細胞体でKv1.1およびKv1.2の免疫反応牲の低下が認められた。Aδ、C線維優位に存在するとされているIB4(イソレクチン)あるいはペリフェリンと同時陽性の細胞は正常時と同様に僅かであった。
脊髄後角では、Kv1.1、Kv1.2の免疫反応牲は正常じには深部III-IV層で顕著であるが、坐骨神経切断後も同様であった。I、II層の免疫反応牲は正常時には弱陽性であるが、坐骨神経切断後の変化が有為であるかどうかは断定できななかった。
以上の結果から、坐骨神経を切断後のKv1.1、Kv1.2チャネルの発現量低下の病理的意義は、痛覚過敏、アロディニアで観察される過剰な膜興奮性を引き起こすことにあるのではないかと思われた。
さらに、坐骨神経伸展モデルを用いて鋭敏に変化するニューロトロフィン、サイトカインをスクリーニングしたところ、インターロイキン(IL-6)とこ腫瘍壊死因子α(TNF-α)の誘導を確認した。これらの因子が神経損傷時あるいは慢性疼痛時にKv1.1、Kv1.2チャネルの発現量を変化させているのかどうかを今後調べる必要があると思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Protein kinase C bound with A-kinase anchoring protein is involved in muscarinic receptor-activated modulation of M-type KCNQ potassium channels.2005

    • 著者名/発表者名
      Higashida, H. et al.
    • 雑誌名

      Neurosci.Res. 53

      ページ: 231-234

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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