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2004 年度 実績報告書

グルタミン酸輸送タンパク質(EAATs)の制御分子開発

研究課題

研究課題/領域番号 15500278
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

茂里 康  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門・セルダイナミクス研究グループ, 主任研究員 (90357187)

研究分担者 島本 啓子  (財団法人)サントリー生物有機科学研究所, 主任研究員 (70235638)
キーワードグルタミン酸 / グルタミン酸トランスポーター / 阻害剤 / EAATs / DL-TBOA / TFB-TBOA / 中性アミノ酸 / ASCT
研究概要

グルタミン酸トランスポーター(EAATs)は、興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸をシナプス間隙から除去し、神経伝達を速やかに終了させる役割を担っている。これまでのEAATs研究から、EAATsの生理的なメカニズムは、基質取り込みと連動している成分(Na^+、H^+の流入、K^+の流出)と基質取り込みとは連動しない成分(つまりCl^-成分)の大きく二つの異なる成分から構成されている。EAATs の基質取り込みと連動している成分とCl^-成分はどちらもグルタミン酸依存性であるため、EAATsの基質であるグルタミン酸結合部位と競合するような制御分子を開発しても、両成分を区別できる可能性は低い。つまりCl^-成分の阻害物質探索のためには純粋にCl^-成分をモニターするような新たなアッセイ系の開発が必要である。そこで、Cl^-成分が多いEAATsのサブタイプであるEAAT4,5を用いて、Cl^-成分特異的なアッセイ系を立てることにした。まず発現しているEAAT4,5を確認するために、EAAT4,5のC末端部分のユニークな配列に注目し、そのペプチド断片に対するポリクローナル抗体を作成した。またEAAT4,5 のC末端部分に蛍光蛋白質であるGreen Fluorescence Protein(GFP)をfusionさせた融合蛋白質を構築した。またEAAT4,5を動物細胞に発現させる系を構築した。一方、EAATsにホモロジーの高い中性アミノ酸トランスポーターASCT1,2の動物細胞及びアフリカツメガエル卵母細胞に発現可能なクローンの構築を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Characterization of novel L-threo-beta-benzyloxyaspartate derivatives, high affinity blockers for the glutamate transporters2004

    • 著者名/発表者名
      島本啓子, 酒井隆一, 高岡季代, 湯元昇, 中嶋暉躬, Susan Amara, 茂里康
    • 雑誌名

      Molecular Pharmacology 65・4

      ページ: 1008-1015

  • [雑誌論文] Molecular pharmacology of glutamate transporters, EAATs and VGLUTs2004

    • 著者名/発表者名
      茂里康, Rebecca P.Seals, 島本啓子
    • 雑誌名

      Brain Research Reviews 45

      ページ: 250-265

  • [雑誌論文] 神経疾患に深く関与している、グルタミン酸トランスポーターの強力な阻害剤の開発に成功。創薬開発への応用を目指す。2004

    • 著者名/発表者名
      茂里康
    • 雑誌名

      日経先端技術 232

      ページ: 3

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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