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2004 年度 実績報告書

熱応答性インテリジェント高分子とナノ粒子を用いた易服用性放出制御液剤の設計

研究課題

研究課題/領域番号 15500321
研究機関北海道医療大学

研究代表者

宮崎 正三  北海道医療大学, 薬学部, 教授 (70095321)

研究分担者 久保 亘  北海道医療大学, 薬学部, 助手 (10347768)
キーワード熱応答性ゲル / インテリジェント高分子 / ナノ粒子 / 放出制御液剤 / 非ステロイド性抗炎症剤 / イオン応答性ゲル
研究概要

1.前年度において、熱応答性ゾル-ゲル転移を示すプルロニック及びキシログルカン多糖の興味ある性質に着目し、これらのインテリジェント高分子を利用した徐放性液剤の開発を行った。これまで、薬を投与する時には液体(ゾル)であるため容易に適用でき(易服用性)、また体内ではゲルとなるために薬の徐放性や胃内滞留性が期待できることを示した。ペクチンの水溶液は、カルシウムイオンの添加により容易にゲル化する。そこで、ペクチンにイオン応答性ゲル化機能を付与したインテリジェント液剤の開発を試みた。その結果、ペクチンを用いることにより、優れた機能を有した徐放性液剤を調製できることが明らかとなった。
2.熱応答性あるいはイオン応答性ゲル化機能を付与したインテリジェント液剤からの薬物吸収をさらに促進・制御するために、ポリn-ブチルシアノアクリル酸(PNBCA)ナノカプセルの調製を試みた。界面重合法により、粒子径が約188nmのインドメタシン含有PNBCAナノカプセルが得られることを確認した。また、超遠心分離法により測定した薬物含有率は76.6%±1.2(平均値±S.E.、n=8)だった。薬物放出性(膜透過性)を、セル法(セルロース膜)を用いて、PNBCAナノカプセルを緩衝液に分散した場合とプルロニックゲルについて検討した。ナノカプセルからの薬物透過量はプルロニックゲルの約2.5倍で、予想された値よりも小さかった。これは、セルロース膜のポアサイズ(50nm)がナノカプセルより小さいためにナノカプセルはセルロース膜を透過せず、ナノカプセルから放出される遊離型薬物のみが膜を透過するためと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Oral Sustained delivery of theopylline and cimetidine from in situ gelling pectin formulations in rabbits2005

    • 著者名/発表者名
      W.Kubo, S.Miyazaki, D.Attwood
    • 雑誌名

      Drug Develop.Indus.Pharm 31(in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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