• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

肝臓組織の音響特性変化を用いた超音波定量診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15500338
研究機関千葉大学

研究代表者

蜂屋 弘之  千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (90156349)

研究分担者 山口 匡  千葉大学, 工学部, 助手 (40334172)
キーワード超音波 / 医用計測 / 定量診断 / 3Dイメージング / 線維組織
研究概要

超音波診断装置を用いることによって生体から得られるRF(Radio Frequency)エコー信号を用いて,肝硬変や肝炎などのびまん性肝疾患の定量診断法を実現することを目的とし,研究を行った.昨年度までの研究において,RFエコー信号から統計的な処理を用いて病変組織と思われる部位からの信号成分のみを抽出する処理法を提案し,コンピュータシミュレーションなどを用いて検証してきた.本年度は,実際の生体組織構造と本研究で提案する処理法で得られる結果とを比較検討し,処理の妥当性を確認した上で,実際の臨床現場での応用に発展させることを検討した.
研究協力先の医院において,合計8例の肝硬変肝臓の剖検肝試料を対象とし計測を行った.各々の試料を脱気水入りの水槽中に固定し,精密移動テーブルに取り付けた探触子を肝臓の厚み方向にスライドさせ,送信2.0MHz,受信4.0MHzの超音波を用いて0.1mm間隔で100フレーム分のRFエコー信号を連続的に収集した.さらに,計測を行った肝臓から一部を切り出し,1mm間隔で20枚の病理写真を作成した。病理写真は繊維組織を青く染色する処理が施されている.
各々の剖検肝試料のRFエコー信号において,本研究で提案する信号処理を施し,特異な信号成分のみを抽出し,それらの抽出結果から3次元データを構築した.また,病理写真から線維組織の構造を色差を利用して抽出し,線維組織の3次元データを構築した.両者の3次元データについて,空間的な抽出率および構造の類似性について比較したところ,どの症例においても高い相関が認められ,線維組織抽出処理が有効性であることが実証された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Quantitative Examination of Diffused Liver Diseases Using Ultrasound Echo signal2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Hachiya, Tadashi Yamaguchi
    • 雑誌名

      Key Engineering Materials Vols

      ページ: 270-273

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2021-09-03  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi