研究課題/領域番号 |
15500339
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平井 真理 名古屋大学, 医学部, 教授 (90242875)
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研究分担者 |
近藤 隆久 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00303644)
山内 一信 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90126912)
室原 豊明 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90299503)
前川 厚子 名古屋大学, 医学部, 教授 (20314023)
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キーワード | 在宅医療 / 高度先進医療 / VPN / 心電図伝送 / 閉塞性動脈硬化症 / 不整脈 / 訪問看護 |
研究概要 |
本年度においては、研究分担者の室原は、高度先進医療に指定されている下肢末梢動脈閉塞性疾患における自家骨髄を用いた再生医学である血管新生治療の指揮をとり名古屋大学医学部附属病院においてTACT-NAGOYAとして臨床研究を立ち上げた。研究分担者の近藤は、医学部附属病院において重症不整脈患者に対するカテーテルアブレーションや植え込み型除細動器植え込みおよび重症心不全患者における両室ペーシング植え込み術を施行し、入院中の患者管理および外来における患者管理を施行。また、研究分担者の前川らは入院・外来・在宅医療における治療計画・治療目標の立案を行うと同時に保健学科を中心にハイテク看護研究会を開催し研究を促進した。研究分担者の山内は、医学部附属病院を拠点とした先進的医療情報ネットワークを構築しその管理運営を遂行するとともに心電伝送研究会の世話人に就任し全国規模の研究会に参画した。さらに、本研究において保健学科と訪問看護ステーション間にVPN (virtual private network)を構築することにより通信のセキュリティに十分配慮した医療ネットワークを起動した。このネットワークは、保健学科と訪問看護ステーションあるいはブロードバンド環境を有する患者宅をあたかも専用回線で結んで通信するごとくセキュリティが確保され、医療情報保護の観点からは極めて有望なネットワークシステムである。本VPNを用い、デジタルカメラをリモートコントロールし静止画を双方向通信することにより閉塞性動脈硬化症の下肢病変等を定期的にかつ頻回に経過観察することが可能となるとともに、従来の比較的大きく重い心電計を用いることなく汎用型ノート型パソコンと専用ケーブルで12誘導心電図を記録し編集保存するとともにネットワークで容易に伝送し保健学科にて短時間で解析・診断・データ保存が可能でかつリアルタイムで対話・映像送信可能なシステムを構築した。
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