研究課題/領域番号 |
15500348
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
常 徳華 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10343550)
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研究分担者 |
仁木 清美 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40218095)
菅原 基晃 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60010914)
梶本 克也 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70277200)
谷本 京美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50227237)
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キーワード | 血管スティッフネス・パラメータ / 超音波計測 / 動脈硬化 / 男女差 / エコー・トラッキング / 頚動脈 |
研究概要 |
近年、女性の脳梗塞や虚血性心疾患が増加している。このような動脈硬化性疾患は元来、男性に比して女性は少ないとされてきたが、生活スタイルの変化により、女性の動脈硬化の進行にも拍車がかかっていると感じられる。女性の動脈硬化の進行が遅いのは、女性ホルモンに抗動脈硬化作用があるためと言われているが、生活習慣の変化が中高年女性の動脈硬化の進行に大きく係わっているのではないかと予想される。我々がアロカ社と協力して開発してきた超音波測定システムを用いて、健常者の血管スティッフネス・パラメータβを測定し、加齢に伴う動脈硬化の進行の男女差を検討することで、今まで、より健康であると考えられていた女性が男性に比して、動脈硬化の進行が果たして本当に遅いかどうかを調査することを目的とする。本年度は、健常者193例で頚動脈のβを測定し、加齢によるβ値の変化の男女差を比較検討した。男女共に、βは年齢の増加と共に増加する。中高年層においては、βは男性より女性の方が高くなる傾向があるが、年齢に対するβの回帰直線の傾きには男女間に有意の差がなかった。つまり、一般に言われているように、女性の方が動脈硬化の進行が遅いという事実はなかった。次年度は、対象の数を増やし、生活圏、職種などのグループ分けを行い、男女差の詳細を明らかにする予定である。
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