研究概要 |
本年は市販の装置に組み込んだシステムにいくつかの不具合が見つかり,修正するのに,多大な時間を費やさなければならなかった.試作機と異なり様々な制約を受けるため,修正ソフトを装着するのにも多くの時間を要した.Wave intensityの概念がまだ広く理解されていないため,学会や研究会で,wave intensity計測の重要性について講演した. 拡張型心筋症症例および他の心臓疾患症例での計測を継続し,検討を加えて,イギリスでのWave intensity研究会(Arterial function and wave intensity : concepts, controversies and clinical applications,2004)で発表した(Heart valve disease and cardiomyopathy).イギリスのImperial Collegeでも以前よりWave intensityの研究を行っていたが,今後は我々の装置を使用して検討することとなった. また,各種薬物の影響も検討し,循環器学会およびヨーロッパエコー会議で発表した(日本循環器学会,2005:Effects of sublingual nitroglycerin on arterial pulsatile hemodynamics, Euro echo 2004: Changes in arterial hemodynamics caused by sildenafil.). 来年度は研究最終年度であり,システムを一般に普及させるため,より計測しやすシステムを完成させる.また,いままで計測してきた症例をまとめ研究の総括を行う.
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