研究課題/領域番号 |
15500366
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 悟郎 長崎大学, 医学部, 助教授 (00253691)
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研究分担者 |
半澤 節子 長崎大学, 医学部, 講師 (50325677)
稲富 宏之 長崎大学, 医学部, 助手 (10295107)
太田 保之 長崎大学, 医学部, 教授 (50108304)
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キーワード | 精神障害者 / スティグマ / 評価研究 |
研究概要 |
1.われわれが新規に開発した「精神疾患・障害の理解尺度」の信頼性・妥当性を検討した結果は、雑誌「Intenational Journal of Japanese Sociology」に発表した。尺度の項日は、新たに偏見を助長しないように全て肯定的な表現に統一し、点数を逆転する項目を含めなかった。また、項目数が少なく臨床での利便性も高いものとなった。さらに、信頼性・妥当性ともに備えていることが確認された。したがって、本尺度は、精神疾患・障害の理解の程度を測定するうえで有用であると考えられる。 2.精神保健福祉に関する講演会が地域住民の精神障害者観に及ぼす影響についての評価研究の結果は、雑誌「Psychiatry and Clinical Neurosciences」に発表した。本研究の結果、約1.5時間の講演会(教育的プログラム)により理解度及び消極的態度、さらに受診行動においても改善する可能性が示唆された。 3.精神障害者に対する住民意識の質的分析の結果は、雑誌「共生社会学」に発表した.肯定的な方向に意識が変化する契機として、誰もが病気になる可能性があるという認識と実際のふれあい体験が重要なことを確認できた。 4.現在、精神障害者自身が感じているスティグマ(セルフステイグマ)が障害者の生活の質(QOL)に及ぼす影響について調査を行っている。
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