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2003 年度 実績報告書

盲人の姿勢制御に果たすエコーロケーションの役割に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500373
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

伊藤 精英  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (90325895)

研究分担者 関 喜一  独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 主任研究員 (60357316)
キーワード盲人 / 視覚障害者 / リハビリテーション / 聴覚 / 障害物知覚 / エコーロケーション
研究概要

研究I:エコーロケーションによる仮想壁の定位が姿勢の制御に果たす役割
○システムの構築
目的:研究1の実験で使用するシステムを構築する.
システム内容:白杖をタッピングする際のパルス音をシミュレートした白色バースト音をマルチトラックレコーダに録音し,音源として用いた.マルチトラックレコーダからの音信号は2つに分岐され,1つはデジタルディレイを通過した後オーディオアンプに送られる.他方は直接オーディオアンプに送られる.オーディオアンプからは無響室内の2個のスピーカに出力される.音源の制御及びデジタルディレイによる遅延時間の制御はパーソナルコンピュータ上のプログラムにより操作される.
○実験I:エコーロケーションによる仮想壁の定位と姿勢の動揺との関連性の検討.
目的:前方方向に提示される仮想壁をエコーロケーションすることと姿勢の動揺との関連性を明らかにする.
実験の結果:身体の動揺の程度は姿勢の位置のばらつきにより評価された.それによると,前方方向のエコーロケーションパルスによる仮想反射面の移動により大きな姿勢の動揺は生じなかった.
○実験II:側面方向のエコーロケーションによる仮想壁の定位と姿勢動揺との関連性の検討.
目的:側面方向に提示される仮想壁のエコーロケーションによる定位が姿勢の動揺に及ぼす効果を明らかにする.
実験の結果:右側面方向に提示される仮想反射面の移動により,身体の動揺が認められた.それは,前方方向のエコーロケーションによる反射面の移動の場合よりも大きいという特徴が認められた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 関喜一, 伊藤精英: "障害物知覚訓練システムによる訓練効果の検証(第1報)"第29回感覚代行シンポジウム予稿集. 69-74 (2003)

  • [文献書誌] Seki, Y., Ito, K.: "Coloration perception depending on sound direction"IEEE Transactions on Speech and Audio Processing. 11(6). 817-825 (2003)

  • [文献書誌] Seki, Y., Ito, K.: "Study on acoustical training system of obstacle perception for the blind"Assistive Technology Research Series. 11. 461-465 (2003)

  • [文献書誌] 関喜一, 伊藤精英: "障害物知覚訓練用音響データ-その2-"第12回視覚障害リハビリテーション研究発表大会論文集. 5-8 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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