研究概要 |
本申請では研究期間内に、1人乗り電気自動車に対し、小型かつ簡易装着可能なアクティブシートサスペンションを設計・製作し,複数被験者の官能評価に基づいた乗り心地,疲労抑制効果を検討しながら,高齢者評価中心のシステムを構築する. 本年度は次の研究を実施し成果を得た. 1.実車実験装置の改良 前年度までに準備した装置の改良を行った.特に,アクチュエータ部はDCサーボモータとボールねじで構成していたが,本年度はリニアモータ(ボイスコイル式)を採用した.この使用によりダイレクトドライブ,メンテナンスフリーとなるメリットが得られた.シート面の加速度の他,フロア面の上下を検出するための加速度センサを設置した. 2.評価試験の実施 評価試験として室内実験を実施した.発車後にマークシート方式による疲労感などを5段階の尺度で評価する調査資料を作成した.また,長距離・長時間走行のための車載装置を準備した.加速度振動波形の時間領域における評価とそのパワースペクトルを計算し周波数領域での評価を実施した.これら計測値とアンケート調査結果を整理し,基礎データを得た.
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