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2004 年度 実績報告書

触覚ディスプレイを用いた視覚障害者用エンターテイメントシステム

研究課題

研究課題/領域番号 15500400
研究機関筑波技術短期大学

研究代表者

小林 真  国立大学法人筑波技術短期大学, 情報処理学科, 講師 (60291853)

研究分担者 渡辺 哲也  独立行政法人特殊教育総合研究所, 教育支援研究部, 研究員 (10342958)
キーワード触覚ディスプレイ / 視覚障害者 / マルチメディア / エンターテイメント / エンターテインメント / ピンディスプレイ
研究概要

本研究では,従来より開発を進めている,ペンデバイスを入力,触覚ディスプレイ及び音響を出力装置とする視覚障害者用のシステムの応用として,エンターテイメント利用を試みた.まず入力システムをアーム式から超音波式へ改良した.これは超音波と赤外線をペン先から発信し,筐体に設置した受信機により位置計測を行なうものであり,従来の3軸アーム式と比較して動きの自由度が飛躍的に向上した.更にこれまでの触覚ディスプレイの表示部分を倍の面積に拡張したうえ,2台同じ構成のデバイスを作成し,ネットワーク経由で接続することで,触覚ディスプレイに直接書き込める視覚障害者用の通信システムを構築した.アプリケーションとしては,片方の描いた図形をそのまま相手側に表示するホワイトボードソフトや,これまで盲学校などの評価で好評であったピンポンゲームを対戦型にしたものなどを製作した.触覚を利用した視覚障害者用の対戦型エンターテインメントシステムは他には見られないものであると考えられ,独自の視点でのシステム開発といえるだろう.また,それらを2組4名の点字利用者に実際に利用してもらい,簡単な図形の組み合わせによる描画情報が伝達できることや,未経験者でもゲームが十分楽しめる事実を確認した.研究発表としては,2003年の秋に東京の青少年オリンピックセンターにて開催されたヒューマンインタフェースシンポジウム2003の対話発表に出展し,参加者の投票によって決まる優秀プレゼンテーション賞を受賞することができた.また,パリにて開催された国際会議ICCHP2004で発表を行なった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 線が浮き出す表示装置2004

    • 著者名/発表者名
      小林 真
    • 雑誌名

      画像ラボ 7月号

      ページ: 66-69

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Communication System for the Blind Using Tactile Displays and Ultrasonic Pens- MIMIZU2004

    • 著者名/発表者名
      M.Kobayashi, T.Watanabe
    • 雑誌名

      Computers Helping People with Special Needs

      ページ: 731-738

  • [雑誌論文] 触覚ディスプレイを用いた視覚障害者用エンターテインメントシステム2003

    • 著者名/発表者名
      小林 真, 渡辺哲也
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェースシンポジウム2003論文集

      ページ: 553-554

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 盲学校における電子レーズライタMIMIZUの評価2003

    • 著者名/発表者名
      渡辺哲也, 小林 真
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 WIT2003-2

      ページ: 7-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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