研究課題/領域番号 |
15500408
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
杉山 融 静岡大学, 情報学部, 教授 (10094757)
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研究分担者 |
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 助教授 (70293595)
SHEFTALL Mordecai George 静岡大学, 情報学部, 助教授 (90334953)
田中 秀幸 静岡大学, 教育学部, 教授 (70022118)
坂根 裕 静岡大学, 情報学部, 助手 (40345806)
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キーワード | 日本剣道形 / 日本剣道形和英辞典 / 剣道コンテンツ / MPEG7 / 講道館柔道 / 古式の形(柔道) |
研究概要 |
本年度は、主に、武道のためのデジタル事典の作成のベースとなる、コンテンツの収集と閲覧システムの試作を行った。具体的に、すでに作成したテキストの日本剣道形和英辞典をベースに以下の研究課題を行った。 (1)日本剣道形の背景にある意味や文化などの精神的なコンテンツ収集 剣道範士八段井上義彦氏に撮影及びインタビューを依頼し、剣道形における内容の本質的な理解を深めるための意味や背景や文化的側面についてインタビューを行い、精神的なコンテンツを収集した。また、これらを分析して、剣道形の用語の関係をデータベース化した。 (2)日本剣道形の所作や技などの身体的なコンテンツ収集 同じく剣道範士八段井上義彦氏に撮影を依頼し、剣道形における蹲踞、中段の構え、八相、脇構え等について撮影を行った。また、NEW!!わかふじ国体における剣道の全試合について撮影を行った。いずれも、異なる方向から複数カメラでの撮影も行い、見やすい方向からの映像を参照する方法を開発するための基礎データを収集した。 (3)柔道における形の所作や技などの身体的なコンテンツ収集 講道館柔道の創始者嘉納治五郎は、柔道の技の練習法には形と乱取の2つがあり、両者を平行して練習することにより、技の習得や上達が見られるとしている。そこで今回は形に着目し、毎年国内外の指導者に対して行われる講道館柔道夏期講習会における形のすべてについて、講習風景や動作や技の撮影を行い基礎資料とした。 (4)知識コンテンツDBの設計とオーサリング XMLデータベースをベースした標準MPEG-7フォーマットを拡張して、用語*インタビュー*動作のマルチメディア構造の事典化、マルチ言語構造のグローバル化に対応したデータベース・モデルを設計した。実際に、剣道形の映像にタグ付けし、(1)で作成した用語集と関連づけオーサリングを行った。さらに、このようなコンテンツを閲覧するシステムの試作を行った。
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