2003年4月からの知的障害者(社会福祉法人シンフォニー利用者)30名と大分大学教育福祉科学部学生50名の共同によるダンス活動内容の記録、大学生による知的障害者の活動観察、大学生による活動に関する意識調査、活動映像等の資料を収集終了し、整理を実施している。 1.活動内容 ・「ひょっこり探検隊 お宝発見!」というテーマで約15分の舞踊作品を構成。各練習会はこの作品の創作・練習を中心に進めた。 ・作品構成は、全員振り付けダンス「ひょっこりひょうたん島」→探検をテーマにした1-1.5分程度の6グループによる小作品→全員振り付けダンス「世界に一つだけの花」 ・ナレーションを入れて物語り展開を具体的にした。 ・1グループは約10-15人(知的障害者は2-5名、大学生5-10名)。全80名による作品となった。 2.収集資料 ・2003年5月から2004年1月の間に開催した月例練習会5回における知的障害者の活動観察:知的障害者1名につき、大学生1〜4名による活動観察記録。 ・発表会前後の知的障害者の観察記録:2003年11月30日大分市福祉の集い、2004年1月25日大分大学創作舞踊発表会の2回の発表会における知的障害者1名につき、大学生1〜4名による活動観察記録。 ・各練習会参加大学生への発見と困惑に関する意識調査 ・大学生リーダー4名による各知的障害者の詳細な活動観察 ・各練習会の活動映像 3.資料整理 現在、資料整理の途中である。 ・大学生への意識調査からは、知的障害者に対して「意表をついた想像力」「想像以上に親交ができた」「自己の世界が広がった」などのへの肯定的な変容がみられた。 ・知的障害者には、「ダンス活動時には日頃見られない笑顔、行動の活発さがが頻発する」「ダンス練習会を楽しみに生活している」「ダンス練習時以外に大学生と会話をすることが多くなった」などに特徴的な変容がみられた.
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