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2003 年度 実績報告書

バスケットボールの競技力を規定する諸要因に関する構造論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500430
研究機関筑波大学

研究代表者

内山 治樹  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (00168717)

キーワードバスケットボール / 競技力 / チーム戦術 / 構造分析
研究概要

「競技力」という言葉は,わが国のスポーツ界で広く一般に用いられている重要な用語であるにもかかわらず,漠然とした曖昧な解釈を許している概念はないと推断される.しかし,この競技力という言葉は,意識の深層に存在する汎時的な言葉であると見做されるが故に,この深層意識での言葉を一義化して,つまり概念の同一的で不変な意味を抽出して,その内実に何某かの共通了解を実定させなければ,実際のゲームや指導の場面において,指導者とプレイヤー間のコミュニケーションばかりか,指導者同士あるいは指導者と研究者間の議論を不毛なものへと陥らせてしまうのであり,況やその向上を図ろうとすることなど不可能であろう.
そこで,本研究では,可視的で一回性的で多様な表層でのスポーツ現象を支え,それに根拠を与えている不可視の深層での仕組みにこそ共通了解が存すると仮定し,それを身体性,知性,感性という3つの構成契機から成る「スポーツ構造」という術語でもって捉えることで,「スポーツ構造がバスケットボールの競技力を規定する」という独自の命題設定から,バスケットボールの競技特性を規定する普遍的な仕組みの解明を目的とした.
3年計画の初年度として今年度は,日・独・米の3カ国のバスケットボール関係並びに競技力等に言及する文献の収集とそれらの精読を通じて,バスケットボールの競技力を構成する3契機の一つである知性の中核要因たる戦術に焦点が当てられた.そして,戦術の中でも特にチーム戦術は,表層での現象においては実に多種多様な動きのかたちとして映ずるが,深層での構造にはそれらに通底する普遍的な諸原理が存在するとの仮説から,構造主義的アプローチを方法として援用することで,チーム戦術の深層構造の究明を行った.今年度の成果は,学術雑誌『スポーツ方法学研究』(第17巻第1号)において,厳正な審査を経て「原著論文」として紙上発表された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内山 治樹: "バスケットボール競技におけるチーム戦術の構造分析"スポーツ方法学研究. 17・1. 25-39 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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