研究課題
基盤研究(C)
本研究プロジェクトでは、レジスタンス・トレーニングの健康増進効果について、ラットおよびヒトを用いた研究がなされた。第一実験では、レジスタンス・トレーニングがラットの足底筋における脱共役タンパク3の発現に及ぼす影響を検討した。レジスタンス・トレーニング群のラットは摂水のため高さ1mのケージを昇り降りした。実験の結果は、ラットの足底筋における脱共役タンパク3の発現はレジスタンス・トレーニングの影響を受けないことを示した。第二実験では、ラットを用いて血中の糖質・脂質代謝関連物質およびアディポサイトカインレベルに及ぼすレジスタンス・トレーニングの影響を調べた。レジスタンス・トレーニングは、第一実験と同様であった。レジスタンス・トレーニングは、副睾丸脂肪、腹膜後方脂肪およびそけい部脂肪の各重量を有意に減少させた。また、レジスタンス・トレーニングの影響はアディポサイトカインの種類によって異なり、血清レプチン濃度は有意に減少した。一方、血清TNF-α濃度、アディポネクチン濃度およびレジスチン濃度は有意な影響が認められなかった。さらに、レジスタンス・トレーニングは血清インスリン濃度を有意に低下させたが、血糖値には有意な変化を及ぼさなかった。この結果は、レジスタンス・トレーニングがインスリン感受性を向上させたことを示唆する。第三実験では、強度の異なるレジスタンス運動がヒトの血中アディポサイトカインレベルに及ぼす影響を検討した。被験者はスクワット、アームカール、レッグプレス、プルオーバー、レッグエクステンションおよびベンチプレスからなるレジスタンス運動を1RMの20%と60%の強度で実施した。レジスタンス運動を行わないコントロール条件も設定した。第三実験では、1RMの20%と60%強度で行う何れのレジスタンス運動も血清レプチン濃度およびアディポネクチン濃度に影響しないことが示された。
すべて 2006 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (13件)
Japanese Journal of Physical Fitness and Sports Medicine 55 Suppl.(In press)
Japanese Journal of Physical Fitness and Sports Medicine 55 Suppl (in press)
第60回日本体力医学会大会予稿集
ページ: 373
Advances in Exercise and Sports Physiology 11
ページ: 153
Abstracts of 60th Annual meeting of Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
体力科学 53
ページ: 734
第54回日本体力医学界中国四国地方会,第24回運動生理バイオメカニクス中四国セミナー合同大会研究発表抄録集
ページ: 11-12
Japanese Journal of Physical Fitness and Sports Medicine 53
Abstracts of joint meetings of 54th Tyugoku/Shikoku regional chapter of the Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine and 24th Tyusikoku exercise physiology/biomechanics Seminor
Advances in Exercise and Sports Physiology 9(4)
ページ: 169
第52回日本体力医学界中国四国地方会,第23回運動生理バイオメカニクス中四国セミナー合同大会研究発表抄録集
ページ: 4-5
Abstracts of joint meetings of 52th Tyugoku/Shikoku regional chapter of the Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine and 23th Tyusikoku exercise physiology/biomechanics Seminor