研究概要 |
研究の目的:本研究の目的は、近代オリンピック開催国で実施されている「オリンピック教育」が、世界的に注目度の高い開会式の文化プログラムの中で如何に展開されており、またそれがどのようなスポーツ哲学や教育理念に基づいて実施されているのか、ということについて明らかにすることにある。 本年度の研究実績 1.資料収集と整理:各国における「オリンピック教育」の現状に関する情報と開会式文化プログラムのテレビ映像資料の収集整理、および公式オリンピック映画のオリンピズムの象徴表現、公式報告書などの資料収集と整理を行った。携帯コンピューターと研究室のVTR編集機・録画機とDVD録画機が有効であった。 2.アテネオリンピック大会の実地調査:2004年8月に開催されたアテネ大会の開会式における「オリンピック教育」と文化プログラムの関係について現地調査を行った。さらに,柔道、水泳、体操競技など、いくつかの競技場における文化プログラム展開の調査、および現地の市民広場における文化プログラムについても、現地に赴いて実地調査を行った。現地取材のビデオ映像をDVDに編集して整理していくために、DVD型ビデオカメラが有効であった。さらに、2004年アテネ開会式の英語圏における新聞報道や研究資料を収集し、オリンピック教育関連のデータを抽出し、資料整理すると共に、解説も含めて分析解釈を進めているところである。 3.アテネ大会の聖火リレー、オリンピック休戦、文化プログラムなどに関する研究成果の中間公表およびオリンピック文化研究資料収集およびまとめと整理:アテネオリンピック関連の、聖火リレー、オリンピック休戦活動、文化プログラムを中心に、国内外の関連学会において研究成果の中間公表を行うとともに文化プログラム関連の研究資料の収集を行い、現在までに得られた資料の分析解釈を進めているところである。
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