研究概要 |
平成14年の研究を踏まえて、第3回全国障害者スポーツ大会(静岡わかふじ大会)参加都道府県・政令市に対して、参加選手のメディカルチェックの実施状況等の現状を郵送によるアンケート調査を実施した。現在アンケート集計中である。概略は,66団体に郵送を行い,返送49団体で回収率は74.2%であった.この49団体のうちで参加選手のメディカルチェツクを全く行っていない団体は30団体(61.1%),一部の選手に行った団体は9団体(18.4%),全員に行った団体は9団体(18.4%),その他1団体(2.1%)であった,健常者の国体では神奈川県体育協会のメディカルチェック表をもとに日本体育協会が作成したメディカルチェック表で参加選手のメディカルチェックをしているとのことである.障害を持った選手の参加である全国障害者スポーツ大会のような全国大会であっても半数以上の団体が参加選手のメディカルチェックを行っていないことがわかった.選手は,障害を持ってスポーツに参加しているのであるから,健常者以上に参加選手のメディカルチェツクを行い,選手の健康保持および事故防止に万全を記す必要性を感じた. また、2003世界車椅子スポーツ競技大会参加選手47名に対して、障害者スポーツメディカルチェック表をもとに直接検診によるメディカルチェックおよび常用医薬品のチェックをもとにドーピング対策を行った。ドーピングに対する選手・役員の知識不足に痛感した.健常者・障害者・アマチュア・プロいずれの競技者に対しても世界アンチドーピング機構の2004年規定が関わってくるので,その啓蒙が必要である.
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